bow's Design(ボウズデザイン)

魔法 イラスト

日記「魔法の使い方」

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いつもの場所にどすんと尻で着地し、その勢いのまま壁にごつんともたれかかる。
そしてふーっと一息を入れ、缶コーヒーのプルタブをカチッとやって、壁にごつんともたれた後、手を地面にべちっとつけて勢いを殺し、そのままずずっと珈琲を一口流し込み、そしてまたふーっとやる。
いつも何気なくやっているルーティンであるが、ふとこの一連の流れがある種の様式に思えた。
少し前にこんな動画を見た。
円盤の金属の上に砂のようなものを置き、短く手で握れるほどの太さの棒状の道具でその円盤を擦ってやると音を奏でる。
すると砂状のものがばたばたと踊り出し、規則性を帯び、だんだんと見たことのある幾何学模様で形成されたシンボルのようなものが浮かび上がる、といったものだ。
擦り方を変えて、音に変化を与えてやると、それに比例して幾何学模様も形状を変化させるのだ。
それは見ているだけで面白いし、不思議なものだと考えさせてくれる。

だとするならば、尻餅を着いた瞬間、勢いで壁にごつんともたれた瞬間、手をべちっとついた瞬間、プルタブをカチッとやった瞬間、可視化されていない幾何学が浮かび上がっているのでは、と考えた。
それに納得すると妄想する癖というのは止まらなくなり…
よくある描かれ方として、杖のような道具を使って魔法陣を描き、描いた魔法陣をとんと杖でつくと同時に呪文を唱え、魔法が発動し、自身へのバフ効果であったり、相手へのデバフ効果、若しくは攻撃効果、あるいは空間に対して効果を与える。

仮説としてはこうである。
人や草木、動物などの自然物はそれぞれ見えない軸となる模様を持ち、それはその個体が持つ系統を表す。
万物には目に見えないあらゆる幾何学が存在する。
普段何気なく生活をしている中で、見えない幾何学が飛び交うわけである。
しかしただ放つだけでは所謂魔法陣は形成することができず、ただの幾何学として飛び交うだけである。
唱える為には、個体の持つベースとなる陣に意識を集中させ、この系統と性質の合う幾何学を組み合わせる動きというのか、幾何学を浮かび上がらせる何かしらの動きをするのである。
それらをベースとなる幾何学に重ね合わせることによって、ひとつの幾何学模様になって、所謂魔法陣が完成し、杖をつき唱えることで発動する。

忍術でいくと、印を結び、最後にパチッと両の手を合わせたら発動する。
それぞれの印を結ぶ動きによる音がそのような幾何学を形成し、それがひとつになることによって、魔法陣が形成され、トリガーとなる合図により発動する。
触媒としては、杖であったり、タリスマンのような宗教的なものであったり、自然物であったり、あるいは人の手であったりと、系統によって変わってくる。

そんなことをふと思って妄想していたわけで、創作物語の設定に使ったら面白そうだなと考えた。
しかし、もうあったりするんだろうね。
思いもよらない偶然や奇跡に遭遇するというのは、もしかしたらたまたま魔法陣が完成されて起きたと考えるのも面白い。
ビッグバンのような奇跡とは本当に僅かの確率でしかないものだからね、難しいとは思うが。
遺跡であったり、古代の建築物であったり、天文学だとか、数字であったり、形であったりだとか、これらをミステリアスな形で語られているが、何やら秘密があるのかもしれないね。

杖 イラスト

タリスマン イラスト

魔法 イラスト

今日の作業用BGM

SONGS FOR LOVERS / BITTEN BY THE KITTEN

 

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