つい最近のことだが、心のつっかえが一つ取れた。
なに、たいしたことではないのだが、探していた曲が見つかったのだ。
覚えていたのはメロディだけで、鼻歌などで検索してくれるアプリを使うも、上手く音程がとれず、似たような曲は検索してくれるも、どれも違う。
検索エンジンで複合ワードを使って検索するも関連するものは見当たらなかった。
時間を経るにつれて、思いは強くなるのと平行に、クリティカルにヒットするであろうキーワードは日々増えるものの、決定打になるものは出てこなかった。
それは突如として降りてきた。
youtubeで視聴しようとバンド名を入力したところ、曲のタイトルもつられるように降りてきたようで、自然に入力しエンターキーを押していた。
The NotwistというバンドのChemicalsという曲で、以前勤めていた職場の音楽に詳しい先輩から教えてもらったものだ。
ゆるい感じの歌声とかわいらしいMVが良い。
ご興味のある方はぜひ視聴してくださいね。
下記の日記の作業用BGMでは、Consequenceという曲を紹介しているが、こちらもなんだか癖になり、リピートして聞いている。
こちらもご興味のある方はぜひぜひ。
日記「consequence」
自分にとって落ち着く場所は多くはないがいくつかあるものだ。
景色は他の方が良いというのに、何故ここが一番落ち着くのだろう、と散歩の中継地点で時間を過ごす場所のことを分析してみた結果、なんら難しいことではなく、背もたれの絶妙な傾斜であることが分かった。
リクライニング機能がついていないコンクリートの塊であるが、傾斜の角度が絶妙なのだ。
石にもたれた姿勢から見える視界は高層建築が映るものの、広くて青い空が見える。
空が高く圧迫感がなく、広々とした空間の中くつろいだ時間を過ごすことができる。
さらに季節の陽によって温められた陽の温もりが石から背中へ伝わってくる。
少し右方向へ顔を向けてやるとからくり時計の塔が見える。
時計盤あたりに目をやると、頂点の傾斜になっている縁をいつも一匹の烏が止まっている。
時折首を振る程度で、何をするわけでもなく、くつろいでいるようだ。
やはり傾斜、というのは落ち着くものなのだろうか。
ありゃあ、僕らからしたっら崖っぷちなのだが…
あの烏のことを「あいつ」と呼んでいるが、「あいつ」がいると、落ち着くものだ。
ポートアイランドの住民であれば、このからくり時計にお世話になった方も多いのではないだろうか。
このからくり時計の前では、未だに住人たちの何気ない物語を作り続けている。
ここから生まれる何気ない物語を見ているのはとても好きだ。
今、僕が座っているところとは違うが、今の場所から少し歩いたところにある噴水広場。
ここも多くの物語が作られる場所だ。
季節や天気、時間によって変化する空模様によってそこに映し出される光景の世界観は変化する。
そういった何気なく過ぎていく一瞬の時を写真や映像におさめたいな、と思う。
この何気なく過ぎていく瞬間こそが、無償の愛であり、人間にとって幸福とくつろぎと癒しの時間なのだ。
日よけカーテンの隙間から神々しい光が差し込んでくる。
カーテンを開くと、細かな活字が光に飲み込まれて消えて見えなくなった。
言葉などいらないだろう、と言わんばかりに。
ここから見えるものが全てだ。
それを感じていることこそが全てなのだ、と。
キャンバスから見たかった絵は見えなくなり、いつもの景色が映し出された。
夕日に照らされた人々が次々に家路に着こうとしている。
神々しい光に飲み込まれ消えていく。
一日の疲れを癒していくように。
残って欲しいものほど、時代に必要とされなくなり、姿を消していく。
面影や空気さえも消えてしまう。
人々の憩いの場。
人々の物語が生まれていく場所が残ってくれることを願いたい。
今日の作業用BGM
ドヴォルザーク / 家路