bow's Design(ボウズデザイン)

鳥の群れ 写真

date | 2019.7.14 日記「呪詛溜まり」

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濡れた顔を持ち上げ、鏡に写り込んだ自分の顔を覗き込んだ。
なんと無愛想で愛嬌の欠片もない顔をしている。
白髪を見つけた時には、ストレスが原因、などと日々の心労の所為にしていた若い頃であったが、現在は年相応の身体現象。
若い頃のストレスの原因を少し思い出したところ、こんなことで、と馬鹿馬鹿しいくだらないことで恥ずかしくなり微笑を浮かべてしまった。
「はくはつ」に憧れ、はくはつに髪を仕立てたこともあったが、馴染むどころか、カラーはだんだん落ちていき、汚い黄色を帯びた白に黄を混ぜた汚い色になってくる。
髪にいろいろと思考をめぐらせるのはいささか疲れていて、考えるのはもう面倒くさい。
憧れていた自然な「はくはつ」に少しずつ近づいているのだ。
辛抱強く待とうではないか、と、重要な髪の毛が残るかどうかが心配ではあるが…

「カセットテープ」イラスト

さて、僕が初めて手にした音楽は「キン肉マン音頭」というカセットテープだった。
キン肉マンは好きであったが、お祭りやパーティー嫌いな僕は、その当時「音頭」なるタイトルの音楽に果たして興味があったのか??
だいたいどこのお店で買ったかの位置関係は記憶に残っているが、それが欲しかったかどうかの記憶は定かではない。
当時から勉強嫌いだったので、そのパッケージやワードから吟味する、あるいは内容を予測するような知識がなかったのであろう。
パッケージに描かれているなにやら楽しそうに踊っているキン肉マンの姿にすっかり魅了されたのだろう。
こういう直感によって動いた結果の確率はフィフティフィフティ。
悪かったことは忘れることにし、良かったことだけを強く印象付けるから、確率が高いように感じる。
それでも、直感を信じることにしている、、、いや、フィフティフィフティ、だ。

さて、その音頭はどうやら好評で、僕を含めて兄弟でも楽しんだ。
確かに楽しいリズムで、暗い雰囲気を明るくした。
櫓と櫓の周りを舞う人たち、それらを包む提灯の灯。
そんな光景が浮かんだ。
お祭り嫌いなのではあるが。。。(おそらく馬鹿騒ぎが嫌いなのであろう。そういった風情を感じる行事を見ている、感じるのが好きだ。お祭りに半グレがやってきて、ガニの股をして、いかちー風貌でガンをきめまくって、りんご飴や綿あめ、なんやったらドレスコーデは「祭り」です、なんてのを抑えてきてるのが滑稽で可笑しい光景だ。祭りを楽しもうぜ。まあ、お前が言うな、というツッコミがくるのは理解してはいるが。)
テープが擦り切れるほどに聞いたのではないか。
気に入ったものは何度も何度も繰り返して聞く癖はその時についたものだろうか。

おでこに「肉」を書いて笑ったこともあった。
僕にとってキン肉マンはヒーローだった。
真似をして「肉」をでこに書いたら、なんとも滑稽で。
肉には止まらず、でこにも止まらず、キャンバスは広がりを見せていった。
それからであろうか。
人の顔に描くことがこんなにも面白いと気付くなんて。
誰か描かせてくれないだろうか。
想像するだけで楽しくなってしまい、笑いが込み上げてくる。

A面は筋肉音頭という音頭だったが、B面はなんともシリアスな曲調だった。
僕はどちらかというとこちらの音楽の方が好きだった、というよりは興味深いものだった。
「さあ、立ち上がれ、子ども達。
弱いものたちいじめたら、悪魔の手先にされちまうぜ〜。」
未だにこの歌詞、メロディーを忘れることはない。
それほど何度も繰り返し聞いたのだ。
(デジタルミュージックを購入しようと、いくつかの大手ミュージックダウンロードサービスで検索してみたが見つからない。CDを買わないといけないようだ。)

それから僕のおでこには「肉」ではなく「呪」という文字が浮かび上がったに違いない。
はじめは浮かび上がる程度のものだったが、年や経験を重ねるたびに色は濃くなり、輪郭もしっかりしていく。
濡れた顔を持ち上げ、鏡を覗き込んだ時、くっきりと「呪」の文字が入っている。
こすっても消えない刺青のように。
そして、それは呪いをかけた自分にしか見えない。

どうやらその呪いの効果というのは、自身を苦しめるようだ。
気にしなくても気にしないといけないような気がしたり、しなくてもよかったものをしなければいけないような気がしたり、見なかったふりをすればよかったものを、見てしまい、行動してしまったり、行動しなかったり。
それは性格に直結しているのか、それともその呪いが核を形成していったのか。
どうやら、僕、という存在に大きく関係しているようだった。
それは他人にもかける??かけられる??(知らないうちに)影響なのか、コントロールなのか、そんな力もあるらしい。
とまあ、そんな数々の「呪」と共にここまでいき続けてきたわけだが、そんな数々の自分でかけた「呪い」たちのことはすっかり忘れてしまっていた。

さっきは気付かなかったが、濡れた顔を持ち上げた時「呪」の文字が薄くなっていたように思う。
呪いは呪いでなくなっているのだろう。
僕の中に溶け込んでいくように、馴染んでいくように。
白髪が増えていくにつれ、呪いの文字も薄くなっていくのだろうか。
やはり、重要な髪が残るかどうかの問題もあるのだろうが。

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