蒸し暑い。
熱波が体力を蝕んでいく。
体が暑い。
体内の血が沸騰しそうなくらいに体が暑い。
こんな暑い日にはコーラをゴクッと一気に飲みたいものだ。
ラムネも良い。
あの淡い青のラムネ瓶が涼しげで良い。
縁側に簾、風鈴との組み合わせはなんとも素敵だろう。
団扇で仰ぎながらゆったりとした時間を過ごしたいものだ。
この連日の暑い日も、まだ序章でありますから、皆様暑さにやられないように安全にお過ごしくださいね。
さてさて、そんな暑い日を過ごしておりますが、定期的に将棋の対局を見たくなることがあって、動画を物色しているところです。
見ているとはいっても、興味があるだけで、将棋を打つことはできません。
小学生の頃の泊りがけの課外修行でトランプやウノ、オセロのラインナップの中に将棋もあって、それでやっていましたからルールは知っているものの、対局を見ていても「何がすごいのか」は全く分かりません。
しかし、なぜこんなにも面白いと感じ、興味を示してしまうのでしょうか。
対局の解説者が棋士が指した一手に感嘆するように、僕も感嘆したいものです。
そんなことからチェスをはじめました。(なんでや。。。)
はじめました、といってもmacにバンドルされているチェスアプリです。
コンピューターと対戦していますが、なかなかの強敵。
一手、二手読めても相手は更に先まで読んでおり、更には術を知っているようで、悔しい思いをしています。
コンピューターが指した一手に、顎に手を添えて「なるほど…。」なんて呟いているのに気付いた時、ああ、少しだけ理解できたのだな、と感じた瞬間でした。
現場で複数の職人さんと作業をしているとき、職人さんによっては「???」となる動きがある。
いつもの流れであれば、もしくはいつもの職人さんであれば、この場合はこういう動きになるはず、という頭があって、考えることもなく、その動きの準備をしているが、唐突な一手に思考が停止し、戸惑ってしまうことがある。
「あれ???」
その一手に腕を組み考え込んだ。
こちらの作業が止まってしまうと、後が仕えてしまって進行が止まってしまう。
いやいや、難しくないはずだ、この作業の内容を思い出し、ひとつひとつの工程の意味合いを思い出そう。
さすれば、この一手の意味合いが分かるはずだ、と組んでいた手は額にあて、顔をしかめて高速で分析する。
ああ、なるほど!と理解ができ、それに対する一手を打つ。
しかし油断してはならない。
今までの流れとは違うのだ。
返してくることも想定した一手のはずである。
間髪入れず、次の手が打たれた。
それは想定していたものの、その手の対処法がまた分からない。
腕を組み考え込む。
額に手をあて、顔をしかめて分析する。
こちらのターンのタイムリミットは迫ってくる。
秒針の音が次第に大きくなってきて、それが思考の邪魔をする。
額に汗が滲み出てくる。
「あ、参りました。」
とまあ、こんな具合に、その一手の意味を聞くことにする。
あれはどういう意味??
聞いてみると、さらっと指した一手のように見えて、非常に合理的で、効率がよく、シンプルでありながら論理的な解で理解したときに感嘆するものだ。
「ああ、なるほど!」
同じことをグルグルとやっているのは、僕も苦手な性質で、変化を加えたりして楽しんでいる。(その変化を加えるための挑戦が失敗を招くこともあるが。。。)
そんな一手が指されたとき、戸惑うものも、少々楽しんでいる自分がいる。
(どう考えても意味が分からないものは好まないが。。。)
その一手にはこれまでのあらゆるものが詰まっているのだ。
かつての定石は必ず正しいとは限らない、となにかの番組で羽生名人が言っていたが、それはその道に通ずるものならば、知っている手であって、対処はしやすい。
相手が戸惑う一手を考え、指せるように打ち続けられるようになりたいものだ。
しかし、これは対局ではないのだが。
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