bow's Design(ボウズデザイン)

日記「冬景色の中を歩く。」

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ドタバタと慌ただしい。
ようやく戻ってきたかと思ったら、時計を見たら出ないといけない時刻。
とはいえ、じーっと座っている時間というのは僕にとって何より苦痛な時間。
動いたり歩いたりする予定があることは、ありがたいことである。

特に冬の季節はいい。
寒いけれど、空気が澄んでいて景色の輪郭がハッキリとする。
全体を構成する色合いがどこか懐かしい記憶を呼び覚まし、現実であってタイムスリップしたような現実を歩いているようだ。
人工的に作られた光源も自然現象によって、より綺麗に輝く。

若い頃は、この時期になるとCMで流れるいわゆるクリスマスソングは心に沁みた。
映像の中で見せられる男女の淡い恋愛模様が素敵に思えた。
きっと君は来ない。ひとりきりのクリスマス・イブ。
山下達郎の名曲であるクリスマス・イブもとてもいいわけだが、耳の中で鳴っているのはクリスマスソングではない。
冬景色というは懐かしい記憶のように感じる。
小さな子どもの頃、小学生の頃、中学生の頃、10代後半の頃。
もちろん、そんな中にあった懐かしい淡い恋の思い出もあるのかもしれない。

そのときそのときの記憶がふと頭の中で蘇るも、くよくよとくどくどと、悲観的になるものではない。
小さな光の粒となって僕の体から抜け出し、ふわふわと空へ向かって飛んでいく。
これは一体なんなのだろうか。
これまでに行ってきた僕の業のいくつかがはらされていく。

飛んでいくその一粒一粒を眺めながら、納得するというのか、心の中にある淀みのひとつひとつがクリアになる。
そんな時間にも思えた。

11月。
もう年末だ。
年をとればとるほど、あっという間に1年は過ぎさっていく。
「もう年末やでー。」という年末の話の中に出てくる恒例のワードも、染み染みと「ほんまですねー。」となるようになった。
この季節というのは、いつもの景色もどこか神聖な不思議な感覚を覚えさせてくれる。
きっとそういうことなのだろう。

今日の作業用BGMは
山下達郎 / クリスマス・イブ

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