bow's Design(ボウズデザイン)

万華鏡

日記「ラメ」

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洗面所で手を洗って眼前にある鏡に映った自分の顔の頬辺りがキラリと光った。
最近万華鏡を作っていたのだが、容器の中に入れる素材のラメが顔についていたのだ。
小さく軽い素材なので、机の上に散らばってしまったものが、未だに肘や手を介し、顔に媒介しているのだ。
プラ板を使って作ったのだが、なかなか大変だった。
試作で作ったものを覗き込んだ時に感動した。
幼いころ、初めて万華鏡の世界を見た時のように。
ゆっくりと回転させ、ぱらぱらと踊るラメが鏡に映り幻想的な世界を見せてくれた。
本物、に比べると粗末な出来ではあったが、それを感じることができるには十分であった。

先日、取材を兼ねてヨガを体験させてもらった。
初めての体験で、ヨガと言えば、特有のポージングや呼吸法、仏陀、ストリートファイターというゲームがあるが、それに登場するダルシムというキャラクター、そのくらいの知識しか無かった。
実施の前に概念の説明をいただいたが、感覚的にすとんと腑に落ちるものだった。
「最小限の努力で、無限なものを心に写す」だったか…(違っていたら申し訳ない。。。)
アーサナとはヨガのポージングを指すそうだが、努力から解放され、安定していて、快適であることで完成するようである。
物事を突き詰めていく時、はじまりというのは散漫状態であって、ひとつ理解が深まると、それにピントが合い、視野が狭窄していく。
狭くなった視野を広げるには、俯瞰することが適切であるが、見えそうで見えないものを追いかけている時、状態を上げることは意外に難しい。
駄目だ、と無理やりに体を上げ、何故だ、ともう一度それを見た時に、はっ、気付くことがあるのは、その中で得たものが、可視化できるようになったが為なのだろう。
知らぬ間に自然的にそうなっている状態。
そんなものを連想した。

眼を瞑ったら、基本色で構成されたサイケデリックな世界観が瞼に映る。
呼吸を意識し、先生が促すように体を動かせて見た。
次第に色数が減っていき、白と黄緑のような柔らかな色に包まれており、心地よい感覚を覚えた。
粗い粒子が丸く柔らかくなり、それぞれが馴染むように溶け込んでいくようなイメージだ。

万華鏡と何の関係があるのか、であるが、関係性はないが、万華鏡の中の世界と、瞼の中に映った世界が何か似ているような気がしたのだ。

日記「ともちゃんが言っていた」

今日の作業用BGM

A Perfect Day · Gracie Fields

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