どんな看板に仕上げようかと模索をしていたところ。 理想は手作りで、その時の偶然が生み出す良い感じの線や形が出せるといいなあ、と考えている。
架空のパン屋さん「ぼうのパン屋さん」の看板だ。
どんな商品を出すのかも模索中でいくつか描きあげて(焼き上げて)みた。
まだ薄暗い早朝。
数百円を握りしめて、昼食のパンを買いに行くのが楽しみだった。
たまに、のことだったので、遠足に持って行くおやつを駄菓子屋さんに買いに行くような気分があった。
家から近い、といえば近かったが、遠いと言われば遠い距離にあった。
薄暗い中を歩くことは許されていない年頃だから、パンを早朝に買いに行くことを口実に、出て行けることは少しだけ冒険のようで道中も楽しかった。
ぶらぶらしながら歩いていると、道路脇の広い土地に横長のテナントが見えてくる。
シャッターで閉まっている中、一番左端にあったパン屋さんのオレンジ色の温かい明かりが、辺りを照らしていた。
その光景はまるで、洋風の絵本に出てくる薄暗い森の中に建てられた木造りの家にある窓から温かい明かりがこぼれているようで、なぜだかほっとするような気持ちもあった。
店に入ると、おばちゃんの明るい元気な挨拶と、焼きあがった美味しそうなパンがたくさん棚に並べられている。
レジ横すぐにあるドアの奥は厨房になっていて、忙しそうにおっちゃんが調理をしている様子が見えた。
店内に広がる良い香りが、食欲を掻き立てるのを抑えながら、迷いながらパンを選ぶのだが、結局いつも同じものになる。
中でもお好み焼きパンは絶品だった。
お好み焼き要素といえば、見た目がそれっぽいだけで、パンにお好み焼きにのせる具材がのっているだけだったが、あれは絶品だった。
昔からそうだったのだが、気に入ったところは、ずーっと通い続けていたようだ。
何度か通うようになって、顔を覚えてくれて、話しかけてくれるようにもなった。
親戚のおばちゃんのような雰囲気で、僕も緊張せずに気楽に話すことができた。
兄弟の話になって、兄弟にパンをいただいたりすることもあった。
僕は厨房が気になった。
会計の時、おばちゃんと話しながら、厨房の方をチラチラと見ていた。
白いコックウェアに包まれたおっちゃんが黙々とパン作りを行なっていた。
きっと覚えていてくれたであろうが、ついにはおっちゃんは口を開くことはなかった。
銀の棚、厨房にある銀のパン型の中で調理している横姿の記憶しかない。
その姿は格好良くて、憧れを抱いていた。
そんなとき、後ろにある道具を取るために、くるっと上半身をくねらせた。
そのとき、一瞬だけ目が合ったような気がした。
魔女の宅急便のおそのさん夫、フクオがジジにウインクするような。
もうそこには20年近く行っていないのだが、まだあるのだろうか。
あのカタカナの店名は今でもはっきりと覚えているが、由来はなんだったのか、謎のままである。
そんなパン屋さんを作ってみたいと思っている。
食パンのイラスト
パンドミのイラスト
クロワッサンのイラスト
ロールパンのイラスト
フランスパンのイラスト
あんぱんのイラスト
メロンパンのイラスト
クリームパンのイラスト
ジャムパンのイラスト
チョココロネのイラスト
マーブルチョコパンのイラスト
カレーパンのイラスト
ウインナーロールのイラスト
きな粉パンのイラスト
近くにある小学校にも美味しいパンをお届けしたいですね。
たまに出てくる黒糖のこっぺぱん、きな粉パンとか。
そうだな、お好み焼きパンもお届けしてみたいものです。
食パン
外はカリッと中はもっちりした歯ごたえが特徴。
ちょうど良い甘味でそのまま食べてもらっても美味しいのです。
お好みでバターやジャムを塗って食べていただいても美味しいですよ。
イラストレーション「トースト」
イラストレーション「ジャムトースト」
イラストレーション「朝食のイラストレーション」
粘土細工「ホットケーキ、パンとかのミニチュア」
というわけで、店舗のデザインも考えなければいけない。
パンもまだまだ種類が少ない。
時間はかかりそうだが、少しずつ出していければ。
今日の作業用BGM
久石譲 / 魔女の宅急便
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