bow's Design(ボウズデザイン)

ポスカ 模様 イラスト

日記「道のお尋ね」

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暖かくなってきました。
冬の装いで歩いてまわっていると、汗をかくようになってきました。
季節の変わり目。
服が難しいタイミングです。
暑いからといって薄着でいくと日陰や夜は寒いですし、ご着込みすぎると暑いし、夜の気温が急に下がったりと。
最近は黒ばかり着ていますが、暖かくなって着たし明るめの装いでも…とか考えるのですが、結局のところ黒に戻ってくるので、まあいっか、とか。(それは気温の問題ではないか。)

ところで最近の流行りなのでしょうか、丸眼鏡。
街中を歩いていたら、よく見かけるのですが、どうも仮装の臭いがして、ハリーポッターの世界に迷い込んでしまったのか、と辺りを確認してみるも、よく知った光景で間違いがなかったから、安心して先を歩いた坊であります。

いつぞやか、打ち合わせの帰りのこと。
少し長引いて、夜に歩いて帰っていたら、二人の迷い人に道を尋ねられた。
店名で尋ねらたけれど、その店を知っておらず、地図などないかと尋ねてみたら、ここです、とgoogle mapを見せられた。
やっぱり知らない店だったのだが、位置は分かったので、どうせ帰り道だったので、近くまで道案内してあげることにした。
二人のペースに合わせ、少し距離を取りながら先導した。

目的地まで少しだけ歩くので、無言というのもなあ、ということで、話を試みた。
遊びに来たの??
一人の女性は愛想よく「そうですー。」と応じるが、道を尋ねて来たもう一人は「え…??」みたいな表情をしながら「…そうです…」と応じる。
二人は例えると若い娘、といえばと連想される典型的な風貌をしたタイプ。
どっから来たん??
一人は「〇〇ですー。」と愛想よく応答するば、もう一人は「え…??」という反応をしながら「…〇〇です…。」と応答する。
この辺りから一人の反応が面白く、少々僕はニヤついてきていた。

拙い知識の中から、〇〇といえば、〇〇があるとこやんねー??とその土地の産物について返したら、一人は「そうです、そうです、〇〇もありますよー。」と楽しそうに返してくる。
さて、もう一人はというと…
「え…??」みたいな反応をする。
僕は首を少し傾けて表情が悟られないように、怪訝そうな表情を浮かべる一人の女の子を見てみる。
すれ違う人からすると大変怪しい人に見える…。
というよりは、にやけていようが、なかろうが、僕の風貌というのは十分に怪しいのだ。

こんな夜でも、まともそうな人はたくさん歩いている。(まともそう、であるが。まともそうな人ほど、清潔感があるなどと言われる人ほどやばいと僕は思っている性質である。)
よりによってである。
そんな人々が歩いている中、怪しさ満載で浮いている僕をチョイスし、道案内を願い出るとはどういった了見か。
道を尋ねた当人は、どうやら警戒心が強いように思える。
僕のなんでもない質問にいちいち怪訝な表情を浮かべる様子。
それなのに、僕をチョイスした、というのは阿呆なのか…。

そんな彼女の反応を楽しみつつ、目的地周辺へ着いた。
一人があまりにも警戒をしており、ちょっと可哀想になってきたから、この道を真っ直ぐ歩いた左の建物の中にあるから、と言って解散した。
愛想の良い娘というのはその場で立ち止まり、深々とお辞儀をした。
もう一人というのは、そこまで来てもまだ警戒心が解けず、斜め歩きをしながら足早に去っていった。
まあ、なんであれ愛想の良く、受け応えがしっかりできる子というのは可愛く思える。
もう一人の子は終始そのような応対だったので、逆に興味が湧いて弄ってしまった。
もしや、私に何か憑いているのが見えたのかい…!?
だとするならば…
私に憑いている何者かを教えてくれればよかったのに…
なーんてねー。

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