真っ白な朝日。
真っ白な日中に、真っ白な夕日。
あらゆる色が真っ白に変わっていて、真っ白な景色に黒が塗り重ねられると夜がやってきたと気付くわけだ。
色が抜けたということは、いろいろと搾り出てしまった状態で、これをあしたのジョー状態と僕は呼んでいるわけだが、なあんにも出てこない状態になる。
バーンアウト症候群というやつだろうが、ひとつ、ひとつ仕事を終えるとパレットから塗料が減っていくように。
いただいた色を使って、その時間一所懸命に頑張ったんだろうなあ、と思うわけである。
真っ白な状態になっても、またいつもの一日はやってくるわけだが、いつもの毎日にはやっぱり色があって、眩しいな、とか、綺麗だな、とか、枯れたな、とか、そんなことを思ったり、感じたりすると、少しずつ色が還ってくるのが分かる。
最近は久しぶりに会う方も多いから、募る話があって、脱線に脱線を重ね、長い時間話をしたのだけれど一体何の話だっけ？？わはは（笑）なんて、帰路につくのだけれど、さっきのことを振り返ってみると、ああ、あの人はこれを表現したいのだ、と気付くと、頭の中が活発に動き出す。
あの人たちが得た色を分けてもらって、僕はその色を使って表現するわけだ。
そして、思い出させてくれるわけだ。
忘れたわけではないけれど、そうだ、と思い出させてくれるのだ。
自分はそんな人たちに生かされているのだろう。
しかし、もう7月かい？？時の流れというのはとても早いものだ。
短くなっていく時間の中で何を残していけるものか。

今日の作業用BGM

くるり – Remember me