bow's Design(ボウズデザイン)

遊具の写真

頭をはたいてほしい

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そういえば、昨日は台風で大混乱。
駅構内では、人が行き交い、ごった返し。
誰かが携帯電話で話している声が、出川哲朗さんの声質から音階をとった感じの声質。
誰だ?誰だ?と探してみるが、見つからない。

新快速に乗り込んだものの、なかなかに走らない。
走り出したかと思えば、普通の速度より遅い新快速。
風が強いので、徐行しながらの運転。
これは、仕方がないから、腹が立たない。
逆に、僕たちを気遣ってくれてありがとう。

前の新快速が先の駅で停車しているので、停車します。
これも仕方ない。
えー、まだここまでしか進んでないの??
これも仕方ないね。腹立たない。

雨に濡れて、ちょっと寒い。
空調も結構寒い。
あ、俺が座ったとこ、直にあたるとこやーん。
自業自得である。
男たるもの、一度そこに行ったのなら、移動しないべき、という自分ルールが発動し、体を震わしながら耐える。
体が冷えているから、尿意が心配である。

そんな小さな心配事は、フックに入ってしまった瞬間に、やがて大きくなっていく。
案の定に。
その心配事は強制的に向き合いを要求する。
膀胱が危うい。。。
その場行進をしておかなければ、気を紛らわせない感じだ。

アナウンスが流れる、先の駅で足を滑らせ、線路に落ちた人を救護しているため、停車します。
なーにー!!!!????

その見積もりは入れていない。
目的地はまだ先である。
通常より大めにみて、時間を計算しているが、その項目は見積もりに入れていなかった。
焦りが膀胱をさらに刺激する。

勝手にストーリーを考えてしまう。
テーマはこうである。
大嫌いな携帯電話。
馬鹿なユーザーが、この土砂降りで混乱の人ごみの中、携帯ばっか見て歩いて、足を滑らせておっこちたんだろう。
こんな馬鹿のために、尿意との対峙をしなければいけないのか。

2500億円はないやろ!
関係の無い、情報も織り交ぜてしまう。
手洗いは別の車両にあるが、尿意とのこの間合い。
これから逃げたら、殺られるのは必至、一瞬だ。
お互い緊迫した雰囲気の中、間合いをじりじりと詰めていく、そんな感じだ。

そんなことを考えていたら、頭パンパンになって、気づいたら着いた。
ここからの手洗いまでの距離感なら、まだいける。
息をスッと吸い込み、尿意との間合いを少し詰める。
後は構えて切り込み、僕の勝ちである。

しかし、現実はそう甘くはなかった。
この世は戦国。
戦っているのは、私だけではなかった。
殺るか殺られるか。

手洗いは同志たちが睨み合っている状態である。
勝利を得たものが、出てくる。
安堵の表情で、次の目的地へと軽快なステップで私を横切っていくのだ。

いつもより綺麗な列を描いているのは、やはり戦場。
志がひとつとなり、ひとつの目的を遂行するため、文句のつけようがないほどに、美しい列であり、弧の描写も素晴らしい。

抜刀術。
ベルトのバックルに手をかける。
決着は一瞬。
殺るか、殺られるか。
間合いは十分。

年配の同志が相手に切りかかった。
一度で決着が決まらず、刀を交わす音が聞こえる。


長い。
5分。

どんだけ出るねん!と、邪念が入り込んでしまい、息を吸う。
どうやら決着がついたようだ。
表情は安堵に代わり、ゆっくりと刀をさやに戻し、服をゆっくりとなおす。

いや、こっちは、まだ終わってへんねん!
さっさっさ、やれよ!
とか。

ここである!
坊主流抜刀術 五分之滝落し

決着は着いた。
紙一重の差で、私が勝利することができた。

一日走り回っていると、腹立つことが多いもので。。。
なんでもかんでも、腹を立てているわけではないのです。
腹を立てる基準というか、規則性、というものがあるのです。
ただ、むかついているだけじゃないんです。
口をへの字にして「解せへん!」と、腕を組んで畳の間のちゃぶ台の前で顔を赤くしている感じ。

昔の「ガキの使いやあらへんで」で浜ちゃんとまっちゃんのトークで、まっちゃんが「腹立つことがありますよ」という、切り出しから、面白おかしく、トークしていたのを思い出す。
共感し、よく笑わせてもらいました。

僕も一日一回なにかで腹立てて、盛りながら話をしていくわけですが。
周りは優しい人が多く、おおらかな人が多く、笑って聞いてくれて、スッキリさせてくれるのです。
ほんま、ありがたいですね。
翌日の腹立つことを吸収できます。
もうひとつ、希望があるならば、頭をはたいて、ツッコミを入れてくれる人もほしいな〜、とそんな風に思っています。
後は鞘ですかね(笑)

Reel Big Fish / Take On Me

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