簾の向こう側は太陽の強い日差しがかんかんと照っている。
簾の向こう側で複数の蝉がわーわー鳴いている。
簾のこちら側でだらしない格好で団扇を仰ぎながら、ぼーっと向こう側を眺めている。
時折吹いてくる涼しい風が心地よい。
風に揺られてりんりんと鳴る風鈴が涼しくしてくれているような気になったが、どうやら気のせいで、首元に汗が滲む。
カタカタとカクカクと音を鳴らしながら、ようやく僕に風を吹きかけてくれる扇風機ははやくもあちらの方へむき出した。
風がなくなった瞬間にぶわっと熱気が周りにこもって、たまらなくなって冷蔵庫に這うように向かった。
そのまま取っ手を掴み開けようとするが、重厚な扉でちょっとやそっとの力では開かないから仕方がないから立ち上がって取っ手を掴んだ。
家宝でも大事にしまっているかのような重厚な扉で、両の手でぐっと力を入れて引っ張った。
密封されているところはわずかなところで、そこを越えると嘘だったかのように軽くなるから、肩がはずれそうになってしまう。
やっとの思い出、麦茶をグラスの注ぎ込んで一気に喉に流し込む。
生き返った体は軽快に、また同じ場所にだらしなく座り込み、ぼーっと向こう側の景色を眺める。
木々の葉の間からキラキラと光が輝いている。
簾の向こう側の世界には、きっと楽しいことがたくさんあるのだろう。
立った水しぶきの中で楽しそうに過ごしている姿が目に映る。
きっと楽しくて、涼しくて、夏っぽい。
現実は暑くて汗だくになって過ごしてる。
あの水しぶきの中に映った光景のようにずっと過ごせたらいいのにな。
ショートアニメ 夏っぽいイラストぽろぽろ
思考的実験 夏の暖簾の向こう側の空 をベースにして夏のイラストを使って物語を作ってみた。
ちょっと涼しくなるかな。
それとも秋の気配かな。
夏のイラストまとめ
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