ん??
どうした??
無理もない。
長らく歩き続けてきたものな、
疲れるのも当然のことだろう。
なに??
重いだって??
ふむ、確かに。
重いだろうな。
重くて、くたくたで、もう歩けないと。
まあ、気持ちは分かるさ。
それは、君が背負っているものが見えてきた証だな。
これまでは個人の範囲で重みを感じたが、それを超える重みを感じるというのは、個人の範囲を越えたものを背負っていることが分かってきたということだ。
見えはしないが、君を応援してくれる人の思い、支えてくれる人の思い。
はたまた、君を恨む人の思い、憎む人の思い、引きずり下ろしたい者の思い。
長く生きれば生きるほど、人は良いものだけを背負うわけではないからな。
呪いのようなものも含めて背負っているわけだ。
見えざるものは、見えざる鎖となって君の体に巻き付いている。
良い声も縛ることもあれば、悪い声が縛りを解くこともある。
これとは実態が非ず、形容しがたい厄介な代物だ。
しかし、それとは君の歩むべき道標にもなろうな。
さて、共に歩くのはここまでのようだな。
私は先へと進もう。
見えざるものの重みが見えたならば、一人前とでも言っておこうか。
ここからは君の歩むべき道を歩くといい。
重みに耐えられず、ここで朽ちるのも、ここに落ち着くのも、先に歩むのも、後退するのも。
それが君の人生である。

思考的実験「見えざる鎖」
bow’s internet shopping street
bow’s Townにある商店街、bow’s Internet Shopping Street。
パン屋さんや、和菓子屋さん、服屋さん、雑貨屋さんなど、たくさんのお店が並ぶ商店街。
屋台も訪れ、活気があって賑わいのある楽しい商店街。