bow's Design(ボウズデザイン)

ポラロイドカメラ 写真

日記「蝉」

広告

あっという間に一日が終わる。
過ごしている間は確かに時間の中を動き回っているというのに、過ぎ去ってしまえばあっという間。
何も進まなかった一日は、やや焦燥感というのを覚える。が、そんな日もあるわいな、やる気がある日もない日もあるわいな、ということにして納得させてやるしかない。(そんな日多過ぎ…)
地中を知り、地上を知り、空を知り、星となる蝉はどれだけいるのか。
ここから被写体を捉えるというのは、この場所からの角度がついたアーキテクチャ。
同じ構図のこのデータは幾度となく電子記憶装置に記憶され、あらゆる目を通り越し存在しているままに忘却されていく。
所詮は動物。
我が欲を埋めるために時を彷徨うもの。
人になろうなどと愚かなことを。
しかし何故人を思うのか。
しかし何故子孫に愛情を注ぎ、育てるのか。
何故他者の幸福を願うのか、そのために僅かでも暇を注ぐのか。
私が私である信念なる思いを他者のために引っ込める抑制が働くのか。
今宵の月はいつもより近づいて大きくて眩しいな。
周りには小さな星が輝いている。
蝉の鳴き声が小さくなっている。
今年の夏も終わりに向かっているようだ。
僕はなにをすることができたのだろう。

蝉のイラストレーション

絵本「無題」

 

今日の作業用BGM

19℃ / Ohzora Kimishima

広告
 
ページのトップへ