bow's Design(ボウズデザイン)

夕日 写真

日記「お皿の上」

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ギャルソンがテーブルに料理ののった皿を置き、半歩ほどすらりと後方にさがり、姿勢を正し、本日のメインディッシュは「カルト」でございます、と言いその場を去っていく。
皿に乗った料理を見て一気に腹が一杯になってしまってフォークとナイフを持つ気すら起こらない。
ああ、今のムーブメントとはこれなのだね、かたかた、かちかち、ずずず、くちゃくちゃとあらゆるところで食い散らかす汚い音と下品な声が聞こえてくるので、余計に食う気が失せる。
それどころか戻してしまいそうだ。
なにを今更、ここで汚く飯を貪っている卑しい輩どもはほぼほぼカルト信者ではないか、もう5つめの大罪に向かっているのかい??
多神教徒であって、善いものから悪いものまであらゆる偶像を崇拝していやがる。
あらゆるものを受け入れる寛容さがあって、みんな仲良くしているかっていえば、合ったこともない良くも知らないてめーの信じる神を罵り合うことばかりしてるときた。
裏切られたなら、あっちへいきこっちへいき、無駄なことにお金を払い、お金を無くし、無駄に忙しく生きて、時間を無くし、それでいて遠くの誰かを恨み、遠くの誰かを憎み駄々をこねる。
そいつというのは、おめーの節操のなさ、である、という言葉をくれるところがあるかい、自分の足で立つことを教えてくれるところってのはあるかい。
取るものを取られ、利用されて、地獄の果てまで抜かれ続くのが関の山、あるいは勝手に鉄砲玉かい??ああ、これを地獄というのかね??古い絵巻とはこういう惨状を描いているのかね??
命を差し出し、心を差し出し、生気も抜かれて、ふらふらしながらありとあらゆところにこのカルト信者は出没する。
そのくせ、カルトを忌み嫌い、危険性を説く。
そのこころは、目の前にいるてめーの有様か??
やあカルト信者君、君が何を好んでしがんで、どこに所属しているのか少し話を聞いてみたら分かったよ。
この死んだようなやつに「○○○」とキーワードを放ってごらん、水を得た魚のように目を血走らせて語らないといけないように動き出しやがる。
お前の体は悲しんでいるようだな、顔は笑っているような顔をしているが、大粒の涙がこぼれ落ちそうになっているではないか。
それでも、生気の無い表情でください、ください、とおねだりしている様というのは、カルト以外の何物でもないわな。
そこにはデータしか存在しない。
そして人の淀みばかりを集めたビッグデータである。
宇宙ゴミってあるよね??現実味が湧かないかい??ああ、ならねサーバーゴミって言えば現実味があるかな、問題になっていくのかねえ??電気量もそこそこ使用するだろうしねえ、山を削ってソーラーパネル作りまくるかい??じゃあ次は山の神とか怒って災いを起こすのは神だろうか??因果応報というのかな??
そこにはね、てめーを救うふりをしたてめー肥やすために現れた救世主しか存在しない。
君たちは疑り深いふりをして、横に並んで人の顔をうかがって何かを決めようとするから、一人になってそれっぽいことを言うと、すぐに信じちゃうから、おてて繋いどかないとと寂しいものね、軍隊に野蛮さを思うのに、ミリ単位のずれも許されない横歩きは一体なんだっていうねえ…何があっても崩さない意地というのはどこからやってくるのだろう??鬼教官が背後にいるのかい??
ベネフィットなんてね、言っちゃってね、僅かばかりの金銭を渡したら、ころっと得しただねんて、信じちゃう。
君のデータはここに届いているのだよ。
だから君のことがよおく分かるよ、これ欲しいんじゃない??でしょう??やっぱりさ、顔に書いてあるよ、なんでもお見通しさ、だって僕は救世主だからね、そしてね、君のこと、君の親友が教えてくれるのさ、え、だってさ、あの子はもう既に信者だからさ。
そんなものなくても分かるさ、簡単さ、囲いなんて無いのに、囲いの中で動いてくれるからさ。
さあ、共に頑張ろうではないか、共にユートピアを作っていこう、歩もうではないか。
ここに私の石像を置いておくね。
困ったときはここにやってきて、向き合ってみると良いよ、きっと、救われる。
しかしだ、目が合わないのは何故だろうか??
ただの石像、いや石に見えるのは何故だろうか??
正しい解釈だ、ただの石だ。
だが、ちょっとしたおまじないをかけてやることによって、意味が生まれるのだよ、情報というね。
人は祈りを捧げるが、それは自分に捧げているのであるよ。
その石像ではない。
私は私が見えないのだ、故に対象物を欲しがるね。
それは君なのだよ。
見るのではないよ、感じるのだよ。
自身を見つめるものなのだよ。
本来ならば、君を自身で立つために神は存在するだろう。
金を集金するため、組織の活動資金のため、そして思想を定着させるため、政に利用するため、商売に利用するため、そんな神は詐欺師、若しくはくそ、なのだよ。
私は指を鳴らそう。
そして石像を目をそらさず見るといい、虚像であることを、そして何者でもないことを。
その石像が崩れ落ちた時、目を覚ますことを、君が君であることを生きれるよう、私は切望しよう。

…と
さてさて、最近こんなことを地下室の手記のように連投しているというのは、きっと蒸し暑さからくるものであろう。
その時思ったことというのは創作において後々良いことがあって、記録しておくことにしている。
書いている途中に途端には!これも!と思い、メモ書きしておこうと思うも、書き終わると抜けてしまって、忘れることも多々ある。
私の本というのは人が書くものではない。
色はいただくことが多いが、私を書くのは私であり、今この瞬間も私の一頁なのであろう。
お客様、お口に合いませんでしたしょうか、大変失礼しました。
それでは、お口直しに「中川家」でございます。
毒というのは嗜み、ほどほどにね。

今日の作業用BGM

 

Yann Dengler – The Firefly

 

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