「すべてのおかあさんと、その子どもたちに」
一人のお母さんのもとに、新しい命が誕生した。
それはそれはかわいい、小さな天使。
たっぷりの愛情をそそがれ、小さな天使は少しずつ、
成長し、おっきくなっていく。
子供から大人へ。
そんな成長する姿を見ながら、
自分との姿と重ね合せる。
私は知っている。
長く生きた分、あなたの身に起こる様々なことが、
様々な感情を与えることを。
嬉しく、喜ぶこと。
辛く、悲しいこと。
だからこそ、変わりができるのならば、
変わりをやってあげたい。
そんな心配は、きっと、あなたは乗り越えていってくれるのでしょう。
私から離れ、一人で旅をはじめるだろう。
あの頃が、懐かしい。
その記憶を。
たまにやってきては、
目の前で、もう一度、鮮明に見ることができるのでしょう。
そんな映画を見たならば、私は次の旅立ち。
きっちりと合わさらない、一こま一こま。
繰り返し物語は続いていく。
「すべてのおかあさんと、その子どもたちに」
でもね、お父さんだって、こんなこと思うんだよ。