彫刻家の新宮晋さんの絵本作品。
夏の間、夕方になると巣をはり、朝にはたたむ鬼蜘蛛の習性を
描いた絵本作品。
トレーシングペーパーの上で蜘蛛が糸をはっていく。
蜘蛛や糸の周りを彩る斑点は空気や光、湿度、雰囲気。
一枚、一枚めくっていくと、蜘蛛を観察している時間を過ごしているように、
装丁の中で、景色が変わっていく。
丁寧に繊細で美しい糸をはる。
静かに、じっと、その中心にたつ。
忍耐強く、生きていくための糧を待つ。
いそいそとせかせかと。
現代社会への皮肉、に感じてしまう。
作者にはそんな意図はないのだろうが、
そんな風にも僕は見えてしまった。
蜘蛛の一日。
人の一日。
とても美しい作品でした。
くも -SPIDER- 作:新宮晋
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蜘蛛についての日記
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