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父さん四〇歳 詩人になる 五〇歳 写真家になる

date | 2016.10.5 写真集:父さん四〇歳 詩人になる 五〇歳 写真家になる 著:石川 厚志

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泣けちゃった。
気づいたら顔をくしゃくしゃにして、
鼻まで垂れていた。

親父とは頑固なものなのか。
いつまでも夢追い人なのかな。
自分のことだけ考えている生き物なのかな。
くだらない意地やプライド。
折れて笑ってれば、窮地に立たされることもなかったのに、
それが分かっていても、どうしても引けないものがある。
その影響を家族に与えてしまうことがあっても、引けないことがある。
難しいことも承知だけど、それでも守る自信がある。

なにも考えていないようで、誤解されるような行動をとってしまったり、
素直になれば良いのに。
心の中でずっと言っているのだ。
「愛している。」と。
言葉で伝えればいいのに。

目に映る姿はいつも家族の顔。
美味しいものをたくさん食べさせてあげたい。
楽しいところへたくさん連れていってあげたい。
格好いい服や、かわいい服。
欲しいもの。
なんだって叶えてあげたい。
そして、笑っているみんなの顔をただ黙って見ていたい。

でも、現実とは厳しいもの。
笑顔を作ってあげるどころか、上手くいかないこの状況に、
家族を巻き込んでしまう。

でも、みんなたくましくて。
美味しいものがそんなに食べらなくても、笑っていて。
楽しいところへ行けなくても、いつものところで、楽しくしていて。
欲しいものがえられなくても、持っているもので遊んでいて。
自分たちで生きている。

そんな姿を目で追っかけていると、なんともいえない気持ちになる。
ポジティブからネガティブまで。
感謝から懺悔まで。
カオス。

みんなの目線をのぞいてみると、特別なことはない。
いつものこと。
でも、今日という日のいつものことは特別。
きっと、そうだった。
同じ写真はひとつもない。

ひとりで写真をめくる。
ひとつひとつの表情が頭に焼き付いていく。

現実と夢の狭間で。
愛と現実の狭間で。
理想と現実の狭間で。

 
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インターネットの世界の中でも日本。そして神戸の辺りでゆるやかな丘の上にある自然に囲まれたギャラリー。
誰でも自由に入ることができ、これまでbowがデザイン、描いてきたイラストを使った作品や、
絵本などを展示しています。

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