bow's Design(ボウズデザイン)

擬似的宇宙の写真

ボサノバジャズにはさがる破壊音

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どこの星だかわからないけど、
降り立ってみて散策してみたらば、
整地されていない道で一歩一歩踏みしめるのが、
大変なこと大変なこと。

いろんな人と建物のミニチュアが欲しい。
ミニチュアの写真集をペラペラとめくっていると、
楽しくなってくる。
やりたくなってくる。

彫刻刀が出てきた。
何かに使おうと思って置いておいた板が
あった。
版画やりたくなった。

移動中に画廊があって、気になった絵があって見ていた。
銅版画でエッチングで描かれたものだった。
中学生の美術の時間を思い出した。
そんときは、ガリガリと銅板を削っているのが楽しくて。
そんなことを思い出した。

今日は喫茶店やカフェをはしごし、
今やっている案件の作業を進めていた。
全体的に方向性は決まっているものの、
細かなところの表現がなかなか出ずに
少し苦しんでいた。

ただ、店内で流れているボサノバ調のジャズ、
聞いたことがある曲だけが癒しだった。
また鉛筆が止まって、音楽にのり、体が
揺れているところ
「ガシャーン」

セルフサービスのお店ですから、
カウンターでコーヒーを買って、
席まで自分で持っていかないといけないのですが、
両手に大量の荷物を持って、携帯を持って、電話をして、
汗汗としている。

そんなこともあるか、と、一時ストップしていたミュージックも
フェードインしながらはじまっていく。
モール系とかにある告知アナウンスみたいなものだ。

鼻の下と上唇の上に鉛筆を挟み、
口をむいむいとやってみる。
そうそう、両の手を頭の後ろに。
椅子も斜めにして、ぐいぐいとやってみたかったけど、
やめておいた。

「ガン!」
「ドン!」
と、落ち着いた雰囲気の音楽に不釣り合いな
音が入り混んでくる。

「シャッシャラララ!」
紙をめくる音か。

「ピロリロ」と電子音がとめどなく流れる。

今日のここははずれだ。
心はヘヴィーロックの鼓動をうち、
ipodの選曲もそんな感じにしようとした。
店を変えようか、と準備しようとしたら、
「ガラガラガッシャン」
さっきの男だ。
次は返却口に持って行こうとしたところ、
トレーをすべらしグラスを落とし、割ってしまった。
さっきとまったく同じ光景であった。
見ずとも耳からすべて悟れるほどに。
まったく忙しい人だ。
羨ましい限りである。

席を立つ準備を忘れていたことに
気づくと、また心地よい音楽がフェードイン。
いそいそとせかせかとがちゃがちゃとした
空間はいつもの落ち着きを取り戻していた。

スタジオジブリのJAZZ

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