四葉のクローバー。
そういえば、生まれてこの方、見つけたことなかったんじゃないかな〜。
注意して探して見るのだけど、なかなか見つからない。
今日も探しながら歩いてみたけど、見つからなかった。
見つけると、多分、いいことがあるんじゃないかな。
そうしていたら、頭上が騒がしくなった。
そのとき気にもしていなかったのだが、蝉が力いっぱい鳴いているところへ、お腹を空かせた鳥たちが襲撃にやってきた。
蝉の夏の知らせが、悲鳴に変わった頃、空から短い雨が降ってきた。
平和である。
四葉のクローバーを危険を感じず探せるこの時間があるということ。
遠い異国はどうなのか。
報道されない残酷な出来事。
今僕がクローバーを探している同じ時間、遠い異国のどこかで、生きるか死ぬかの瀬戸際にいる人。
一部の人々が更なる豊かさを得るために、ものごとを進める裏側で、生きにくくなってしまうこととか。
四葉のクローバーを見つけたならば。
遠い異国の人々、ちょっと遠くにいる人たちが、四葉のクローバーを見つけて、世界の人々が四葉のクローバーを見つけて、人々が笑顔で過ごせる世の中になることを、願うかな。
