これくらいの、お弁当箱に、おにぎりおにぎりちょいと詰めて、っと。
美味しそうな彩のふりかけのまんまるおにぎり。
ここの原っぱにとっても似合うや、原っぱにまんまるお山がふたつ。
赤いタコさんウインナーは元気いっぱいで今にも箱から飛び出ちゃいそうだ。
箸の力を借りて大きな青い空を楽しそうに泳いでる。
綺麗な年輪の入った玉子焼きは木こりさんが残した切株で、
ブロッコリーやレタスが自然を彩るよ。
きつね色に上がった唐揚げが、ごろごろと箱から転がって、
岩山になって隙間に洞窟ができて後で探検だ。
天気の良い原っぱで元気に遊んでいたら、
ちょっぴり喉が渇いたから、水筒のコップにお茶を注いだら、
大きな湖が出来ました。
この原っぱ公園は、遠足に来た小さな子ども達で賑やかだ。
先生たちは汗をかいて大変そうだけれど、笑顔で一緒に楽しそうだ。
あっちにゃ、昼休憩にやってきたおじさんが、ベンチにどしんと重たそうに腰掛けた。
お弁当の蓋を開けた時の表情が、にこりと微笑んだように見えました。
ご飯を頬張りながら向く先に、
このおじさんの頑張る意味が、ちょっぴり見えたような気がしたよ。