こんこんこん!ボウさん、お手紙ですよ。
はいはい、今行きますよ、ちょいと待ってね、郵便屋さんのヤギさん。
どうやらマメさんからのお手紙で、今進めているお仕事を手伝ってほしいので、バケさんのお店で18時から打ち合わせしませんか??と書いてありました。
ボウさんは「おーけーです。」と手紙に書いて、メール便のスズメさんにマメさんへのお返事をお願いしました。
今日の仕事がひと段落して、時計を見てみたら16時頃だったので、出るのにはちょっと早いけれど支度して出かけることにしました。
ボウさんは散歩が好きなのです。
ボウさんが駅に近づくと、ポートライナーのイルカさんが大きく飛び跳ねて、ざばーん!となって、姿が見えなくなったら、目の前にざばーん!と出てきて手を振ってきました。
ボウさん切符は持っているかな??
イルカさん、持っているよ、さんのみやまで連れて行ってくださいな。
ボウさん、おやすいごようですよ、さあ、このボートに乗ってくださいな、ちゃんとしっかりつかまっていてくださいね。
イルカさんはボウさんが乗ったボートを勢いよく運んでいきます。
あそこに見えるのはハーバーランドです。
上に見えるのは神戸大橋。
イルカさんのボートから見える景色が、ボウさんは大好きです。
イルカさんのおかげであっという間に三ノ宮に着きました。
イルカさんにお礼とさよならを言って、次は御影に行かないといけませんから、地下道を使って向かうことにしました。
やあ!ボウさん!こんにちは!地下道をご利用かい??切符はちゃんと持っているかな??
やあ、地下道阪神のモグラさん、こんにちは!はい、切符だよ!
それではボウさんを地下道へご案内、足元に気を付けてね。
了解だよ、モグラさん、ありがとう!
モグラさんがボウさんがつまずかないように、安全に御影まで連れてきてくれました。
みかげーみかげー、ボウさん、御影に到着しましたよ!
モグラさん、どうもありがとう!
ボウさん、またのご利用お待ちしております、良い旅を。
モグラさん、にお礼とさよならを言ってバケさんのお店に向かいました。
今日は暑いですから、バケさんもきっと喉が渇いているはずだから、飲み物の差し入れを買って向かいました。
やあ!バケさん、お久しぶり!会うのは二年ぶりくらいかな??
やあ!ボウさん、お久しぶり!会うのは二年ぶりくらいだね!
バケさんはいつもの席へ案内してくれました。
バケさんはお仕事中ですから、もうすぐマメさんもやってくるよ、と言ってキッチンへ向かいました。
そしたら
やあ!ボウさん、お久しぶり!会うのは二年ぶりくらいかな??
やあ!マメさん、お久しぶり!会うのは二年ぶりくらいだね!
でも、ボウさんは二年も経っていないように思っていました。
バケさんもマメさんもつい最近会ったような気持ちでいました。
マメさんが一冊の本をプレゼントしてくれました。
「フリペ漁港」という本ですが、これはマメさんが作った本です。
この本を手に取り、ボウさんはやっぱりマメさんってすごいなあ、と思ったのでした。
さてさて、バケさんの美味しいお料理をいただく前に、お仕事の話をしなければいけません。
そんなに長くならないはず、なのですが、マメさんとボウさんは話がいつも脱線してしまいます。
ああ、そうだったと、仕事の話に戻るのですが、また脱線した話で盛り上がってしまいます。
久しぶりに会った気はしないのですが、やっぱり二年の時間は結構長いものだなあ、と思ったのでした。
脱線にある程度気が済んだところ、お仕事の話に戻りました。
マメさんがきっちり整理して話してくださりますから、あっという間に仕事のお話を終わってしまいます。
お仕事のお話が終わったのを見計らって、バケさんが料理を運んできてくれます。
バケさんは料理がとても上手なので、たくさんの美味しい料理を作ります。
マメさんは黒板に書いてあるメニューを見て、メニュー多いなあ、と笑っていました。
お客さんはマメさんとボウさんだけになったので、バケさんもやってきて3人でお話していました。
お仕事の話はあっという間に終わるのですが、楽しいお話もあっという間に終わってしまうのです。
ああ、この楽しい時間は終わっちゃうものな、ボウさんはちょっぴり寂しい気持ちになりました。
バケさんがモグラさんの時間は大丈夫かな??
時計は0時を迎えようとしていました。
いつものことです、慌てているのか慌てていないのか席を立ってバケさんにご馳走様、ありがとう、またぶらぶらゆる旅しようね、と言ってモグラに向かいました。
いつぶらぶらゆる旅できるかなあ…とマメさんとボウさんは言いました。
バケさんが遠くなっていくのを見て、ボウさんはやっぱりちょっと寂しくなりました。
マメさんは王子公園で降りていきました。
またね!と言ってさようならしました。
やっぱりちょっと寂しくなってしまいました。
ポートライナーのイルカさんはもう眠ってしまっているから、とぼとぼと神戸大橋を歩きながらボウさん帰りました。
ボウさんは歩くことが好きなのです。
さっきの楽しかった時間を思い出すと、やっぱりちょっと寂しくなっていました。
ボウさんは時々寂しがり屋さんになります。
ボウさんはこの長い橋をとぼとぼ歩いていると思ったのです、また近いうちにきっと会えるさ、それまで、またね。
………………………………………….と。
以前擬人化というやつで、定期的にばけさん、まめさん、ぼうとでゆるい旅をやっていたことがあって、それをきっかけにイラストにしてみようと描きはじめたもので、まあ、長らく描いていなかったわけだけれど、急に思い立って紙に一枚の絵を描いたところ止まらなくなってしまって、、、というやつだ。
(仕事の時間を食ってしまうというのだから質が悪いし、これをはきだしておかないと仕事に影響するのも質が悪いし、こういう性格を矯正しないと思うと、それはそれで具合が悪いから質が悪いし、もう、なんというか、すいませんって感じです。やあやあ、ボウさんや、いいんですよ、とおおらかな人達に囲まれて僕は生きれているのです。。。)
物語は特にオチがあるというわけではなく、おっさん3人が食事をしながら好きな話をして楽しんでいるという光景を柔らかいファンタジー調に描いただけである。
文章を添えてみると、あれも描いておけば良かった、これも必要だ、とも思ったし、別シリーズを描くならば、世界観より出すためのギミックも用意したいなど、あれやこれやと妄想が膨らむ。
お仕事のお手伝いをさせてもらっている人や面白い友人、彼らのやっていることとか、バケマメボウシリーズで表現するのも面白そうである。
ただ、絵を描くのが大変で…もっとさっと描ける力があれば…
今日の作業用BGM
Wait For The Moment – VULFPECK – Isaac Chan COVER