bow's Design(ボウズデザイン)

四弦

date | 2022.2.24 日記「四弦」

コーヒーカップ 3d イラスト

かちゃ…
机に運ばれた珈琲のカップと食器とスプーンたちが打ち合って奏でるハーモニー。
とても心地よい音だ。
奏者は運んでくれた店員さん。
素敵な笑顔で、明るそうで温和そうで優しそうだ。
とても良い音を奏でる。

穏やかに波打つ珈琲にクリームを注ぐと、波に合わせてくるくると回ってゆっくりと溶け込んでいく。
少しだけ砂糖を入れて、スプーンでくるくると混ぜた。
ああ、と妙に腑に落ちるとともに納得し、心のつっかえというか…そんなようなものが取れたのだった。
馴染む、というのはこういうことなのだ。
そして、美味しい、落ち着く、とはこういうことなのだ。

これを絵に描こうと思っていたが、なかなか進まず…
まあ、いつものことである。

いろいろとやりたいことがあるが、最近は忙しく暇が取れない。
ただベースを弾くのは少しばかりの散歩と同じく日課となっている。
一時間くらいの時間であるが、欠かしてしまうと過ごし方の流れが若干狂うので、進行の流れを調整して整うまで、気持ち悪い時間を過ごさなければいけない。(そうならければそうならないで別にクリティカルな問題はないが…笑)

この四弦が示してくれるものとは、本日のコンディションのようなもので。
アンプから出てくる音の音質の感じ方。
指と弦との触れ感、距離感。
譜面を見ての体(指)の反応とかリズム感とか。
調子が良い時は音質も良く、プレイングも滑らかであっという間の一時間。
その後の流れもうまくいく。
反対にあまりあることではないが、まれにめちゃくちゃに悪い時がある。
心身ともに疲れている時であるが、当然と言えば当然なのだが、ベースのプレイングもひどいし、その後の流れも大変に悪い。
あらゆるリズムにも合わないし、和音を形作る一つの音にさえならないただの不協和音。

やめりゃあいいのに、むきになって何度も巻き戻してやり直す。
同じところで躓いてまた巻き戻し。
この音さえ滑らかに弾くことができれば気持ちよく終わるのに。
ついには、弾くことができずタイムリミットだ。

そんなことを忘れいつも通りの時間を過ごす。
一息を入れようと入れてきた珈琲を机に置く。
がちゃ…
音にも反応できていない。
クリームを入れて砂糖を入れてスプーンで買い混ぜる。
からんからん…
カップの取っ手に指をつっこんで、持ち上げた時に馴染んだ珈琲が視界に入った。
ああ、なるほど。
妙に腑に落ち、納得するのだった。
明日になったらうまくいく。

今日の作業用BGM

Lamp 「さち子」

 
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インターネットの世界の中でも日本。そして神戸の辺りでゆるやかな丘の上にある自然に囲まれたギャラリー。
誰でも自由に入ることができ、これまでbowがデザイン、描いてきたイラストを使った作品や、
絵本などを展示しています。

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