さっきあったことは、過去のもの。
そのときあったものは、さっきははっきりとあったのに、現在になったら、ちょっぴりうねうね、ぐねぐね、ぐにゃぐにゃして、ふわふわして生き物のように塊になって動いている。
手を伸ばしてみても触れることはできず、避けたり逃げたりしているのではないのだけれど、手のひらからひらり、ふわりと離れてく。
遠い所にいるもの、近いところにいるもの、消えそうになっているもの、たくさん浮かんでいる。
いつもと違った場所での違った過ごし方の刻々は、とても楽しいものだが小さな寂しさ一粒の寂しさを感じるのは何故だろうか。
現在の物語の終幕が頭によぎるからであろう。
最後の花火が打ちあがり、いくつもの火の粉がゆっくりと落ちて消えていく。
惜しみながら帰り支度をするときのような感覚を思い出す、そんな時間を過ごすことができた。

イラスト日記「さようなら。」

今日の作業用BGM

Interstellar theme song