小腹が空き、つまみもののストックが無いことに気付き、重い腰をあげ仕方なく夜のコンビニへ繰り出すことにした。
家から少しあるいたところにある建物の踊り場につながる数段しかない階段をあがり建物をくぐり抜け、少し歩いたところにある。
その階段をスタスタと登っていたところ、わずかに後方でズタズタと乱れた足音が聞こえた。
後ろに振り返り反射的に下方へ顔を向けると、階段につまづき体制を立て直した直後、苦笑を浮かべた表情でこちらを見る一緒に歩いていた人が見えた。
それを見るなり「タップダンサーかよ。」とツッコミを入れたら、ツボに入ったようで苦笑が爆笑に変わった。
「ええ振り付け思いついたん??」と続けてツッコミを入れると、笑いの加速が一速あがった。
「幕引きのとき??」
これは誇張した表現になるかもしれないが、後ろを振り向いた時に見えた光景は僕にはこう見えた。
右手を指先までぴんと伸ばし、その指先を体より少し前に出ている左足のつま先に添えるような姿勢、その姿、光景はダンスの決めポーズのように見えた。
大変に姿勢も良く、街灯の灯りがスポットライトのように彼に照らされていた。
それだけ笑われると、こちらも可笑しくなってきて笑ってしまうのだが、人が笑う姿というのは良いものだな、と思う。
別の話になるが、「最近のコンビニのメロンソーダ押しが嬉しい。」という話が出てきた。
「ああ、夏が近いものね。いや、もう夏だものな。」
「メロンソーダ美味いわ。」
ソーダのダ、の後ろに伸ばし棒をつけたらどうなるだろう。
プレデターだとか、影響力のある人の服装などを模範して真似る人々をいう○○ラー的なものにならないだろうか。
深刻な水不足に陥り、都は見るも無残に衰退し、人類は地獄のようなこの世界で生きていた。
雨が降らず地は乾燥し、その地からは作物も碌に育たず、食料にも困っていた。
外を出歩けば、まさに地獄のような世界。
視界はうねり、太陽の光は体の水分を蒸発させていく。
キャスト「はあ…はあ…」
ドサッ…!
乾燥した地にうつぶで倒れたキャストが真っ白な光の中心に向かって震えた手をかざしていき
「メロンソーダー」
という映画予告を作ってみた的な話をして、ああ、でもない、こうでもない、この表現は…などとやり取りをしていて、まあ、すごいくだらないことなのだが、こういうつまらない話が面白いなあ、とそう思ったのであった。
このメロンソーダーというのは一体何者で、どうった役割でというところまでは話してはいないのだが。。。
メロンソーダが美味しい季節になりましたね。
今日の作業用BGM
locofrank / Share