bow's Design(ボウズデザイン)

電車 イラスト

日記「わくわく楽しいこと。」

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暑いですね。
頭がぼんわりして、体に力が入らないときがあります。
重たいものを運ばないといけないときは、腰にぐっと力を入れておかないと、崩れ落ちてしまいそうだ。
中学生時代の部活動では、こんな炎天下の中、水分を補給せず、熱気がこもった体育館の中を何時間も走り回っていたことを思い出すと、なんとも元気だったのだな。
メンバーの顔を見ている余裕など当時はなかったが、不意に視界に入ってくる表情を見ると、精も根も尽き果てた表情で、唇の色は紫色に変色し、両側になにやら白い、栄養の塊のようなものがくっついている。
待機している間、目は虚ろだが、走る順番が回ってくると、込み上げてくる苛立ち、なのか、そんなものを糧に、からからになったはずの力を振り絞って思いっきり走る。
現代の暑さといい、体のこと、命のことを考えると、よくない運動の在り方であるし、やりたくもないが、そんな地獄を潜り抜けた経験というのは、自分にとって良かったのかもしれない。
根性論など現代に必要はないのかもしれないが、時にそういうものが役立つ時がある。(それを使わずにいられることが良いのだと思うが。)

電車 イラスト

さて、始発から5本目くらいの各駅停車の電車に乗り込んだ。
天気も良く、青にうっすらと橙色が混じった綺麗な空。
夏休みの季節だからか、仕事へ向かう人とは違う装いの人もちらほらと乗っている。
電車の揺れがゆりかごのようになって、意識が遠のいていくとき、隣のシートが少し沈んだので、良い間を作るように少しだけずれた。
小学生低学年くらいの姉弟だ。
お父さんが座れるスペースがなく、お父さんは姉弟の前のシートに座った。
お父さんとお出かけのようだ。
近いとはいえど、お父さんが少し距離があるところにいるのは不安であろうと、スペースを作ろうとずれようとしたが、厳しかったので諦めることにした。

とても静かでお行儀の良い姉弟で、お姉ちゃんを見習うように弟も同じように座っている。
お揃いの色違いの水筒とお揃いの色違いのリュック。
窓に映る景色が変わっていくのを眺めているようだ。
景色を追いかける瞳がきらきらとしていて美しい。
彼らは何を感じているのだろう、と気になり出した時、姿勢良く座っていたお姉ちゃんの足がプランプランと楽しそうに揺れだした。
つられるように弟の小さな足も交互にプランプランと揺れだした。
そうだ、夏休みなのだ。
わくわく、楽しいことが、これから待ち受けているところへ向かっている。
かつての幼き頃の自分もそうだった。
窓をスクリーンに変わっていく景色を見ながら、わくわく、楽しくなっていた。
我に返った時、彼らは目的の駅へ着いたようで、お父さんと手を繋いで降りていった。
二人の歩みは軽快だった。
なんとも微笑ましい光景だった。
僕の足はしっかりと地に着いていたようだが、太ももがプランプランと揺れていた。
わくわくすること、楽しいこと。
残念ながら、心躍るようなものに出会いにくいというか、感じにくい年になってしまったのだろう。
さてさて、僕はどこへ行くのだろう。
何を見に行くのだろう。
どういう結末になるのだろう。
そんなことは分からないものだが、そんなことを考えると少々わくわく、楽しくもなるものだ。
さあ、冒険だ。

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