突然に青い色が頭の中に浮かび上がった。
具体的なイメージはなく、青、青い空間というのが適当なのかもしれない。
辺りを見回しても何もないようだが、水平線がうかがえることのできない、とても広い空間のようである。
水に溶けた青の水彩絵の具のようなものが、薄く、淡い濃淡を帯びながら、ゆったりとうねりを描きながら空を舞っている。
それにゆっくりと触れてみると、筆をなしったように手を避けながら曲線を描き出す。
変化といえば、それくらいのもので、いくら待っても何かが起こる気配がない。
それならば形を変えてやろうと、青から連想されるものを頭に思い浮かべ、手で仰ぎ描いてみた。
青い爽やかな空か、夏か、蝉の元気に鳴く声が聞こえてくるようだ。
なんだか暑くなってきたような気がする。
ソーダ味のアイスか、いや、ラムネかな。
ラムネ瓶の中にあるビー玉、あれ好きだったなあ…
青。
連想ゲームをはじめたものの、さほどイメージが思い浮かばずやめた。
その場に両の手を後ろについて座り込み、ふわふわとゆったりとした青の模様が描く波をぼーっと眺めていた。
結局行き着いたところはそれで。
この時間が好きなのだろう。
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