bow's Design(ボウズデザイン)

箱っぽいイラスト

日記「流線形の膝蹴り」

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「わっ!」と言えば「わっ!」と返し、
「うわおう!」と言えば、「うわおうっ!」と返す。
両の手を出し、波動のようなものを出している風に「わあっ!」と言ってみると、「わあっ!」と腹を抑えながら、凹凸が上手くはまったような返しがやってくる。
足を小刻みにバタバタさせながら、ゆっくり全身しながら振動で震えた声で「うわああああああ」と言えば、その場で足を高速で小刻みにバタバタさせながら「うわあああああ」とボケをボケでかぶせたような返しをしてくる。

似ているようで非なるもので、顕著に表れているのは表情。
先手の者は未だか未だかとその時を息を飲んで待つ。
少し先の時間、息を飲んで待っている少し先の時間の結果がイメージよりも鮮明に頭に浮かび上がり、それを思うだけで、楽しくて楽しくて仕方がなく、笑みをこえて吹き出してしまいそうだ。
対象との距離が縮まれば、縮まるほど緊張感は高まっていく。
表情の緩みとは裏腹に、その待っている瞬間というのは、心臓の鼓動音が身体中に響き渡っている。

車内 写真

後手になる者は、この後、まさか、いつも慣れ親しんだこの場所で、自身が断末魔の叫び声を上げるような出来事に遭遇するとは想像だにしなかっただろう。
この地で出来上がった習慣に沿って、そのラインに沿って同じ速度で回遊する。
即ち、無であり、無防備な状態なのである。
先手の者は、これについて熟知している。
このルートのどこかのポイントで身を潜め、その時を待つ。
影に差し込む光の方角へ目をやり、照らされた光と闇に沈む陰と陽が浮かび上がる顔。
刻一刻と。
心臓の鼓動音は体内を飛び抜け、空間の中まで鳴り響いていそうで音で悟られてしまいそうだ。
決定しておいたタイミングを飛び越えてフライングしてしまいそうな衝動を強く抑えながら、にやけていながらも強く結んでいる口から呼吸が漏れてしまいそうだ。
目は殺気はなくとも、ギラギラとキラキラと光沢があり、光が目に当たった瞬間キラリと光った。

「わあっ!」

その瞬間、目と口と鼻の穴を見開いた断末魔の表情を浮かべたのがかかんで飛び込んだ姿勢から伺えたのを見逃さなかった。
そう、この瞬間のためにこのような狭いところで滑稽な姿勢を強要されながらもじっと身を潜めていたのだ。
その表情を確認した瞬間に弾き飛ばないように抑えていた衝動が勢いよく下の方から湧き出てくるのを感じた。
それが上へ上へと押し上がっていくのと比例し、にやけ顔は大爆笑の表情の第一形態、第二形態と形態を変えていく。
後は大声を出し、笑うだけだ。
ここまでの時間は時としてコンマ秒の世界。
笑い玉は口の中までやってきた。
後は…その瞬間。

がくんと顎に強い衝撃を受けたのを感じた。
その衝撃とともに頭の中が真っ白になり、なにがなんだか分からない状態だ。
計画は間違いなく成功だった。
その後の詰めが甘かった。
驚いた瞬間に体の反射により、綺麗なフォームを描き、意図しないままに体の反射によって飛び出た音速の膝蹴りが顎に直撃しノックアウトしたのだった。。。
悪巧みへの罰が当たるというのはこういうことなのだ。
というね。

最近、関連動画に出てきた悪戯動画を見て笑っている。
この本気で驚いた瞬間というのは、可笑しくて可笑しくて仕方がないのと、特に子ども、小さい子どもほど興味深い反応をする。
面白いのもあるが、どこか神秘的な感覚になる。(小さな子どもの場合は。)
僕も驚かすことが大好きで、驚かす目的を達成させるためには、閉所であろうが、滑稽な姿勢になろうが、無様であろうが、時間を要しようが耐えることができる。
最高の瞬間のために。
きっと僕は根っから性格が悪いのであろう。。。笑
今の僕の「夢」は、お化け屋敷を作ることだ。
きっと僕の天性の仕事はお化け屋敷の中にいるお化けに違いない。
恐ろしい表情をした化け物のマスクの下で、ニヤニヤとしながら、その時を待っているに違いない。

しかし、時間を置かないで連発してしまうと、理想の結果は得られにくくなる。
欲張ってはいけない。
対象者の警戒心が強まり、第六感が解放され、たやすく悟られてしまう。
扉の開け方も身をかばいながら、扉だけを開け中の安全を確認しながら、まるでSWATのような身のこなしを身につける。
幸福感とは刹那なのだ。
日々に起こる一瞬一瞬の出来事に幸福感を与えてくれることを、人は忘れてはいけないのだ。

POOTER

coffee time

まあ珈琲でも飲んでくださいな。
2008年。
youtubeの投稿した日付を見てみると2008年になっているが、もっと前からやっていたのではないだろうか。
「POOTER。」
屁の音を出すことのできる玩具を開発し販売しているJack Valeが商品のプロモーションで至る所へ赴き、反応を収録した動画をyoutubeで公開している。
やり過ぎるところがたまにあって、不快になることもあるが、やはり反応が面白い。
調べてみると展開もありつつ、未だ続けているようで、動画内で顔バレしていることもあるようだ。
とまあ、またくだらないお話にお付き合いいただいた読んでくださった方。
すいません。
そしてありがとうございました。
懲りずにまたお越しくださいね。

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