この世界の地を踏んだときに、
その人の旅が始まる。
旅を始めるための手ほどきを受けながら、
少しずつ動く範囲を広めながら。
高度順化。
準備ができたらリュックを背負い、
旅に必要な道具と夢を詰め込み。
未だ知らない、見えない運命や宿命を背負い、
あそこに見える丘の上の大きな気を目指す。
見えているのだけれど、
道のりは険しく、厳しく。
孤独。
その中にも出会いがあったり、別れがあったり。
学びをもらい、勇気をもらい、また自分を奮い立たせ、
歩き出す。
少しずつそれは見えてくるのだけれど、
それでも、やっぱり遠くて。
ようやく辿り着き、達成感はあるのだけれど、
その先にまた、気になるのが見えて、
また、そこを目指し歩み出す。
人は旅人。
そんな絵本でした。