大盛況に終わった興業の、
解体される舞台を前に、
先ほどの盛り上がりの薄れゆく熱気の余韻の中を、
裏を忙しく走り響く足音の数の、
拍子が掴めたならば、
通りすがった風圧に終焉を感じた談笑は、
立ち込めた空気はしめやかに、
それにならってしめやかに、てんてんとその場を去っていく。
無音になったどっしりと深くに座り込んだ背中は、
ひとつもわずかも動くことなく、
落ち着いた呼吸には肩を揺らすこともない。
無の時間に満足いったか、
いかないか、どちらともいえない空気を断ち切るかばんを閉める音は、
その人間のどうこうなど関係もなく、
締まりいく摂理であることを、
無音の中に終焉の拍子を響き渡らせていく。
お疲れ様、また明日。

朗読動画 かばん
今日の作業用BGM
「BLUE」Vulfmon & Jacob Jeffries












