昔使っていた古いハードディスクを繋いで、データを物色していた。
長年未完で終わっているものを、一気には難しいが少しずつ仕上げていこうと思っている。
目まぐるしく湧いては消えていく中で取捨選択し、案として残り、形にならないままに残り続けていくのは新しい思考の邪魔をし、消化不良となって嫌なフラストレーションへと繋がる、繋がり続ける。

細部をもっと詰めたいし、もっとこだわりを持って表現したいものだが、それよりも現在は形にしたい欲求の方が優先されている。

ハードディスクの中を物色していると懐かしいデータが散見される。
この頃は…と当時の記憶が蘇ってくる。
パソコンでイラストを描いたり、デザインを学び出した頃のデータ。
改めて見てみると、こそばゆくなるものばかりで使えるものはほとんどない。
そんなものを何故に大事に残しているのか分からないが、使えるようになる為に頑張っていたんやなあ、というのが埃をかぶったハードディスクから当時の自分の様子がうかがえた。
当時はイラストのポストカードやステッカーを集めていた頃だった。
そういうものを作りたかったのでしょうね。
当時のデータを分析して、好んでやっていたタッチで久しぶりに絵を描いてみた。

長編コミックを作ろうとしていて、それに登場するキャラクターをデザインする時に描いていたタッチだと思う。
当時見た映画「処刑人」に大きな影響を受けて描こうとしたコミックで、内容はあまりなく、アクションシーンに動きをつけて見せて、構成はシンプルでビジュアル主体のものだった。

シナリオを纏めることも当時は難しく、illustratorで一人一人のキャラクターを描くのに膨大な時間がかかることが分かり断念した。
とはいえ、何故か思い入れがあり、死ぬまでに表現しきりたい、と思いながら長年放ったらかしなのだ。
シナリオはベースを残しつつも、随分と色がついてきた。
そろそろ手をつけてもいいのではないか、と自分に言い聞かせているところだ。

今日の作業用BGM

SOUL’d OUT / Love, Peace ＆ Soul