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川の写真

日記「慣れないことはやらないものだ。」

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夢野久作さんの小説を読んでいるのだが、非常に苛々している。
いつになったら結末を教えてくれるのだ。
ならば読むのをやめてしまおう、と本を閉じ違う時間を過ごしていると、ふと思い出す。
続きが気になる。
読みたくないのに、結末を知らぬままにしておくのは、どうも気持ちが悪い。
まんまと術中にはまってしまっているのだ。

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早朝の阪神電車のシートに座り、結末は未だか、と苛々しながら夢野久作さんの続きを読んでいるところだ。
普通電車が停車し、扉が開きぶわっと寒い空気が車内に入り込み、一気に体がかじかむほど寒くなる。
特急が到着するまでにしばし時間がある。
停車中は扉の横にある扉の開閉ボタンで開け閉めできる。
開いたままの扉を車掌さんが各車両を周りながら閉めていく。
せっかく閉めたばかりなのに、乗客が降りるからまた扉を開ける。
また車掌さんが戻ってきて閉める。
またせっかく閉めたばかりなのにまた開ける。
この光景を見て「つっ!」と心の中で舌打ちをする。
タイミング考えろや、ほんま阿呆やな。
ほんでな、乗り降りするときくらせめて携帯電話をしまってからせえ、カス。

とか思っていたら、また車掌さんが戻ってきて、扉を閉めた。
で、また開けた!
クソが!ほんまなんにも考えてないこのクズ…!と思ったら、乗客のような人がランニングをしながら、外側の開閉ボタンを押して閉めた。
向こうの車両も開いていたようで外からボタンを押して閉めた。
プシュー!
また開けやがった!まだ時間あるやろがい!と思っていたら、先ほどのランニングおじさんがボタンを押して閉めた。
その先の車両も開いていたようで閉めている。
ランニングしながら車両を巡回しているランニングおじさん。
一人の乗客が立ち扉を開けた。
「…っ!」
開けるボタンを押しながら、良いタイミングで閉めるボタンを押して出ていった。
「おお、、、スマートだ。あれはいい。」
特急電車がホームに到着した。
「よし、あれだ。」
開けるボタンを押して、閉めるボタンを良いタイミングで押す。

どうやら僕は扉に挟まれてしまったようだ。
しかも身動きが取れない。
ターミネーター2のワンシーンを思い出す。
鉄格子の扉をT-1000型が独自の性質を活かし、すり抜けて主人公たちを驚かせたが、手に持っていた銃が引っかかるコミカルシーンだ。
どうしようとしていたら、中の乗客が開けてくれてなんとか特急電車に乗ることができた。
慣れないことはやらないものだ。
開けるボタンを押して、外から閉めるボタンを押して閉めることにした。

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