bow's Design(ボウズデザイン)

朝日の写真

date | 2018.11.3 日記「謎は、全て、解けない」

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あちらから三人組の男性グループが会話をしながら、こちらに歩いてくる。
交差ポイントまで、まだ時間がある。
この段階では、三人は三人の世界のままである。
少しずつ交差ポイントまでの距離が縮まってくると、三人の中の交差ポイントを交わすサイドに立つ人が、それに気付く。
おそらく、歩道の限りある範囲の中で、三人にプラスして一人が上手く潜り抜けるのは、三人の中での共通意識、また、三人プラス僕との共通意識、また阿吽の呼吸、などが一致しなければ至難の技となるだろう。
彼らの様子を見るに、その牌はないことを覚る。

サイドに立つ一人は三人の会話に参加しつつも、それに気付き微妙な表情に変化している。
さて、ここでサイドに立つ一人の表情を先ほどの満面の笑顔に戻すには、向かっている僕が100%道を譲ることである。
しかし、残念ながら僕はそういう阿呆な気遣いをすることはとうの昔に辞めさせていただいた。
(ベビーカーをひき、小さなお子様を連れ、買い物袋を持ち、歩いているような主婦さんのような方には、全面的に道を譲るようにはしている。)
それどころか、すでに僕は半歩を避けている。
後はそちら三人方の判断に委ねている。
刻々と距離は縮まっていく。
さあ、どうするのだ。

僕はというと、結果はどうなるかすでに分かっている。
サイドの一人が上手いこと交わすように、三人の方へ体を寄せていく。
しかし二人というのは、会話に夢中で、一人のサインに気付かない。
その様というのは頑なで、真ん中に立つ一人は何故そんなに体を押し寄せてくるかも、理解していない。
どころか、体を押し寄せてくる一人に苛立ちさえ伺える表情だ。
これはよくあるパターンのひとつ。
サイドの一人は、もう会話1割、交わす9割。
でしょうね。
僕は既に避けている。
この狭い道をみんなで歩くならば、譲り合いが必要だ。
100%譲ることはごめん被りたい。
調子にのるなよ、糞野郎ども、といったスタンスである。

サイドに立つ一人のサインというのは、見事に二人には伝わらず、結局体を横にし、少しだけ蟹歩きをさせられるという結果になる。
予想通りだ。
どこの大名やねん。

この対峙の瞬間、僕の頭の中には、モーツァルトのトルコ行進曲が流れている。
そんな頑なに三人で並んで歩かんでも、一瞬のことなんやから、避けたらええやん。。。
てか、それを気づいてくれない交友関係というのもな。
友人というのも脆い関係性だな、と感じてしまうものだ。

その他に軍隊の行進パターンというのもある。
歩幅、体の揺れ、髪型、服装、あらゆるものが統一されており、空想上の物語で登場する敵キャラが使用する分身の術で戦闘を撹乱してくるようだ。
だが、列を乱さずに、きっちりと交わすので、空想上の物語とは違って厄介さはない。

またワルツパターンというか、オペラやミュージカルのワンシーンのように、舞をしながら交差していくパターンもある。
これは若い女性が多い。

四方八方の空きスペースを活用し、演舞しながら交わしていく。
やはり列は乱さないが、交友関係が浅いのか、完璧とは言い難い演舞である。
そんなとき、子犬のワルツが頭に流れ出す。
一体なんやねん。。。

とまあ、街中を歩いていたら、なんでなん、ということもしばしば起こるもんですね。
電車の乗り降りで人を押しのけてまで出ていくのに、僕の歩くスピードより遅い、押しのけて急いでいくのに、改札前で切符、もしくはICカードを探し出す。
しかも自動改札の入り口を塞いで、お洒落で機能的そうなバッグの中をもぞもぞと探し出す。
その美しいフォルムをしたバッグは次第に凸凹していく。
いつものところにしまっておけよ。
絶対自分の性格と合っていないチョイスだわ。

ようやく見つかったと思ったら、バッグの口からいろんなものが顔を覗かせていて、美しいデザインが台無しである。
携帯電話をまずしまえ、というか歩きながらすな。
目的を忘れるな。
まずはこの改札を難なく潜り抜けることが当初の目的である。
スマートフォンアプリゲームの交わす、避けることを目的とした内容のゲームでは、スマートに判断をし高得点を弾き出しているが、現実世界のそれらは全くスマートではない。
切符やICカードをスマートに出すには、一瞬スマートフォンのことを忘れることが大切なのである。
ゲームでは命を落としても再生できるが、現実は再生できないのだ。

小さな頃から、親や教育の学んできた教訓というのは、一体なんだったのだろうか。
こんな阿呆な光景をたくさん見ていると、世の中大丈夫か、と憂い、溜め息がでる。
こういう人たちの行動というのは不可解である。
謎なのである。
個性や多様性などというが、それらとは違う人の習性というのは、パターン化しやすくも、なんとも不可解であり、謎である。
あの滑稽な世界を僕が見える世界に演出し、動画で撮影してみたいと思う今日この頃である。

そんな中にも、物語を感じる瞬間というのは、良いものです。
「人間」がうかがえる瞬間。
言語化するのは、未だ少々難しいのだけれど、そういった瞬間目で追いかけてしまう。
頭の中で流れている曲がフェードアウトしていくとともに、その光景というのは遠く街中の雑踏の中を消えていく。
この作品はなんというタイトルなのだろう、と。

クラシックソングというのは、情景や光景を思い浮かべながら作曲されたのだろうな。
そんなことを思いながらこの日記をフェードアウトしていこう。

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