神戸の中心部から南に位置するポートアイランド島。
ここには未だ発掘されていない遺跡が眠っている、という噂を聞きつけ、
我々は調査団を編成し、ポートアイランド島に向かっている。
いったい何が見つかるのか。
あの島ではいったいどんな文明が築かれていたのか。
目的地に近くにつれて私たちの胸の高鳴りも激しくなっていく。
船は岸に接岸した。
先ほどとは打って変わって、胸の高い高鳴りは収まり、落ち着きを取り戻し、非常に冷静になっている。
幼少期の冒険心。
仲間と夢を膨らませ、語らいながら目的へ赴き、目的地の入り口の前に立ったとき、未知の世界が広がったこの異様な雰囲気と形容しがたいカオスな感情を抱き、ごくりと息を飲む、そんな幼少期の一コマを思い出すようだ。
未開の地に降り立った私たち調査クルーは、草木をかき分けながら、少しずつ中へと歩いていった。
あちらこちらに野花や野草は神秘的でもあるが、不気味にも感じる。
私たちの侵入を拒むように、遠くから動物がこちらを監視している。
どれくらいの時間を歩いただろうか。
遺跡らしい痕跡すら、いまだ見つからないままである。
乾いた喉を滝から流れる川の水で潤す。
きーんと冷え、濁りがなく、喉をすっと通っていき、疲れた体中に水分が行き届いていくのが感じられた。
少しの休憩を経て、私たちは再度調査に向かった。
正直なところ、諦めかけていたそのとき。
人工的に作られたような広い原っぱが現れた。
諦めかけていた希望に少しの光が見えた。
少し歩いたところに地上絵らしきものを発見した。
前を見上げると、あのストーンヘンジを彷彿とさせる意図的に並べられている巨大な岩を見つけた。
疲れを忘れ私たちは巨大なストーヘンジらしきものに駆けていった。
あたりを見渡すと、巨大なストーンヘンジを中心にして小さな岩が人によって意図的に並べられているようにうかがえる。
切削された石をいくつも発見することができた。
私たちの期待は確信へと変わりつつあった。
そして、それは姿を現せた。
茂みの奥から大きな石像のようなものが見えた。
モアイ像である。
世紀の大発見である。
私たちの興奮は最高潮に達していた。
次々と姿を現すモアイ像に興奮はおさまってしまった。
きっとまだなにかあるに違いない。
私たちはさらなる探索を続けた。
すると鉄のような素材に描かれた器楽模様を施した陣に立つモアイ像を発見した。
中心に立つモアイ像の方向に目をやると
巨大な石造りの建造物が現れた。
いくつもの四角の石の塊を組み合わせ、綺麗な円を形作っている。
私たちはてっぺんを目指し、この建造物を登っていった。
緩やかなだが、てっぺんまではなかなか距離がある。
侵入者を拒むように、いくつものモアイ像が傾斜に建てられている。
どうやってこの建造物の上に、巨大な石像を運んだのか。
謎が謎を呼ぶ。
建造物のてっぺんにたどり着いたが、そこにはなにか特別なものが見つからなかった。
この建造物は円墳のような形をしている。
この中心を守護するように配置されているモアイ像にはきっと意味があるのだろう。
きっとこの遺跡にはまだ隠されている謎がたくさんあるのだ。
今回の調査で思いがけない発見ができた。
ここでは、私たちが知りえない文明がここで築かれ、人々が生活していたのだろう。
さらなる謎を解き明かすため、私たちはまたここへ調査にやってくるだろう。
・・・というね、安っぽいドキュメンタリーみたいなものを作ってみた。
モアイ像づくり
急に思い立って紙粘土を使ってモアイ像を形どってみた。
思いのほか、うまくいったので3体ほど同様に作ってみた。
もう少しらしさを表現するため着色。
むらがでるように直接絵の具を像に垂らして雑に塗る。
これまた良い感じにあがった。
表面を保護するために、ニスを塗布。
質感はちょうど良い感じなので、ツヤがでないマットタイプを使用。
色合いが若干沈んだけれど、まあ、良い感じに仕上がった。
ので、外でその辺に置いて写真を撮ってみたら、それっぽくなりそう、と思ったのでした。
炎天下の中、汗だくになりながら、意識が朦朧とする中撮影をしていたのですが、まあ、だいぶん楽しみました。
モアイ像作り
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