普段ほとんど着ることのないスーツ。
年に数回、もしくは使わないこともある。
ずーっとクローゼットに眠ったままで、寂しそうにこちらを見ている。
たまに羽織ってみると、背筋が伸びてシャキッとしたような気分になる。
サイズ感がぴったりなので、余白がなく少々疲れる。
でも、まあ、たまに着てみるのもいいものだ。
そんな自分のローテーションの中にはない、クローゼットにしまわれて外に出ることがないスーツをイラストに描いてみた。
嫌いじゃないんだよ。
忘れていないよ。
愛しているのだよ。
ワイシャツのイラストレーション
アイロンをあてて、ピシッとさしてね、ボタンをひとつひとつ留めていくとき、中学生の頃の制服を着るときを思い出す。
ネクタイのイラストレーション
普段着ていないから、ネクタイを締めるのも一苦労だ。
美しい形を作るために、何度かやり直す。
ベストのイラストレーション
腕時計のイラストレーション
携帯電話があるから、普段腕時計をつけることもなくなった。
こう、アクセントが欲しい。
名刺ケースのイラストレーション
一応持っていっておこうか。
ハンカチのイラストレーション
持っていっておかないとね。
革靴のイラストレーション
さあ、行きましょうかね。
革靴に足を通して真っ直ぐに立ったときに背筋がピシッと伸びる。
あの懐かしいCMの歌が流れてくる。
「ビジネスマーン、ビジネスマーン、ジャッパニーズビジネスシーン♪」
とね。
カコカコっとはじめの一歩、二歩がぎこちなくおかしい。
そんな感じだ。
僕はこんな感じの方が合ってると思う。