「心」
その場を離れ、一人で歩き出した。
一人になった途端にいろいろと思考をはじめる癖。
ふと、先ほどのあのシーンが蘇り、その時は様式のような応対でなんのことなく過ぎ去った光景は、ああ、あれは優しい心によるものであったと思ったわけだ。
僕に対する優しさではないが、あの人自身が持つもつものの中から出てくる振る舞いであり、それにより救われたりも、違和感がなく時が進んだり、気分を害することなくこの時を過ごすことができたのだ。
優しさに触れた時、その後になって気付かされることが多い。
なんの意図もなく、なんの前触れもなく、柔らかな風が吹くように。
以前作ったお地蔵さん物語を描きなおしてみた。
お地蔵さん物語のアニメーション
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