丸くなった鉛筆を何本も削る。
聞き手の腕が弱い電気が走っているようにじんじんと痺れを感じる。
現在群発頭痛が再来しているので、天候による気圧の影響も少なからずあると思う。
厄介な頭痛である。
頭部と上半身の片側に違和感を覚えながら、電動の鉛筆削りが効率的だが、ちょっと味気ない気がして主導の鉛筆削りとナイフで削っている。
首を回し、血管が浮かび上がった腕を幾度か振り削る。
削り終え尖った鉛筆が手元に並ぶわけだが、だからといって描けるわけではない。
イメージや予定みたいなものが頭にあって、それを描こうとするのだが、想像を思うように表現するのは容易ではない。
これにはフラストレーションを覚えるわけだが、こっちのことなんて構わず時を刻んでいく。
じんじんと波打つ電流。
効率が悪く、意味もなく、根拠もないわけだが、そのような痛みやフラストレーションというのは、描いたり作ったりすることにおいて大事なものだと信じている。
指先から鉛筆に伝ってそれが流れ逝くのを忘れる時を。
今日の作業用BGM