緑が豊かな季節になってきました。
風に揺られ、優しく踊る植物たち。
それにつられ、みつばちやてんとう虫が
やってきて、季節を感じさせてくれます。
たまに、歪な近寄りがたい危険なフォルムをした
でっかい蜂が襲撃を加えてくるので、ベンチに座っている
僕は、若干緊張感を持ちながら、サバイバルの一時の休息を
えているのです。
シロツメクサを見たら、冠とか作ってみたくなるもので。
作っているところ、少し離れたところにいる家族連れのお母さんが
子どもたちに作ってあげている姿、次から次からボリュームアップを求める子どもたちが、
自分の背丈ほどあるシロツメクサを一本一本持っていく姿がなんとも良い光景で
癒されるわけです。
仕上がりを見ると、やっぱりそのお母さんがた作った冠の方が素敵で綺麗なんです。
悔しくなるわけですよね。
そうか、ああやるのかー、なんて思いながら。。。
女性は手先が器用だな、とか思いながら。
草木を眺めていると、いろんな色があるはずなのに、
ミクロにみても、マクロに眺めてみても、すべて調和していて、
感動させてくれるのです。
はみ出しものがいないような。
空でさえも、虫でさえも。
そこを汚した人の足跡や、ゴミでさえも、
飲み込み、受け入れ、そこに命あるまで咲き続ける。
「私とは」を知り、運命を、宿命を受け入れ、
咲き続けるのです。
悟りの境地。
そんなことを思いながら、少し強くなった風に
僕は震えながら、今日も生きていくのです。