画面に映る飯が、一瞬視界に入ってしまいそれをトリガーにして腹を空かせる。
あれやこれや動いていると忘れるから食べることを忘れる。
手を動かしていることに飽きてしまったから手を止める。
その時にちょうど腹が空いていたから食う。
規則に正しくしてりゃあ、食いたくなくても食わないといけない規則。
毎日同じでもコンディションはやや違うものだ。
究極の空腹はどんなものでも美味く、体に染み渡っていくのを実感できるものだ。
ここから先の時間の刻みのための燃料として、そして引き換えに肉体を削るといった人間という生き物の普遍的な行いなのだろう。
腹が減れば眠たくもなる。
ずーっと寝ていたいと思うものだが、起きてもすぐ眠れてしまうのであれば、ずーっとそうやっていたいものだが、疲労や苦痛とか、思考とか、喜怒哀楽の起伏など一定以上のダメージを負わねば、眠いシグナルを発してはくれないので、そうだから起きているもので、この間とは生物に与えられた営みと、人間とは築き上げ託し繋げてきた生き物であるから、各々に何やらの役割を持って起きているのだろう。
鼻の呼吸とともに、眉間に何やら戻ってきたのを感じたら、ちっ、仕方ねえやな、今日も起きるかってな感じで、仕方ないから生きてますって感じだな。
今日もまた腹が減るし、眠たくもなるなあ…