寒くなってきた。
寒くて足がきんきんになってかなわないが、どの季節も良いが最も好きな季節が冬だ。
寒い所為か、辺りの変な陽気な（野生性というのか…）雰囲気が静まり、落ち着きがある。
澄んだ冷たい空気に輝く灯りたち。
放射になった光の先端たちが美しい。
その光の中を、装いも厚くなって、集めのニット帽や集めの手袋、頬を赤くし、鼻を垂らしながら無邪気によちよちと走る小さな子ども。
冷たくなって凍える手に息を吹きかけ、両の手からふわっともれる白い息。
道化たちは仮面を脱ぎ取り、演じることなく、偽りない本当の表情を見せる。
死んだ目に潤いが。
光が目に差し込みきらきらと光る。
美しい。
こんな時、心の淀みが洗われていくようだ。
澄んだ冷たい季節の夜の空のように美しい。
こんなとき、人の存在を愛おしく感じるものだ。
今日の作業用
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