bow's Design(ボウズデザイン)

神戸 サッスーン邸 写真

日記「あれ??そんなやつやったっけ??」

広告

最近食事をしているときに嘔吐いてしまうことがある。
それは不意にやってくる。
食べ物を口に入れた時に、その食べ物の味が下から口内に広がり、さらに味の向こう側に触れた時、うっと嘔吐いてしまい喉から食べ物を押し戻そうとする。
「味の向こう側」という表現は、お笑い芸人 麒麟の田村さんが表現していた。
(詳しくは田村さんが「すべらない話」で語っていたものを聞いていただければ。)
米を咀嚼し続けるとだんだんと味がなくなっていくのだが、なくなってからも咀嚼し続けると味が少しの間蘇ることがあるのだとか。
そのようなことなのか、そうでないのか、僕は長く咀嚼しているわけではないが、味の向こう側のようなものを感じた時、嘔吐く。
大自然の中で牛乳を飲んだ時に、牛乳ってこんな味だったのか、と分かった時嘔吐くような(上手く伝えることが難しい。)
たまに涙を流しながら食事をしていることがある。
それは嘔吐きによるものだ。
しかし、食事をする、というのは、食べ物をいただく、というのは、そういうことなのかもしれない。(嘔吐く、ことではない。)

さてさて、先日弟の結婚式に参ってまいりました。
天候にも恵まれ、天にも祝福されているようだった。
神戸の北野にある歴史深い素敵な洋館サッスーン邸にて。
弟はどうやら緊張していたようで、少しぎこちない動きがあったのが、僕としては面白かったのだが、しっかりやっていたように思う。
いやいや、おめでとう、末長くお幸せに。
一年の節目節目にも忙しくてタイミングが合わず、会えなかった面々と顔を会わせることができて良かった。
従姉妹に関しては、結婚をしお腹には子を宿ったよう。
もうひとりの従姉妹に関しては、小学生くらいのイメージだったのが、もう社会人として立派にやっている。
感慨深い。
祖父に関しては、車椅子を乗るようになってしまったようだが、僕の毒舌による祖父弄りにご機嫌のようで、元気そうな大きな笑顔でなによりだ。
祖父とは小さな頃から仲が良い。
大きくなってからは、馬鹿な話も小難しい話も語らう仲だ。
元気そうで何よりだ。

神戸 サッスーン邸 写真

妹の甥っ子もやってきていて、随分と大きくなっていてびっくりした。
妹は遠方に嫁ぎましたから、頻繁に会うことが難しい。
甥っ子を前回見たのはまだよちよち歩きの赤ん坊から抜け出たくらいの頃だった。
「覚えているか??」という問いに、一丁前にスーツに身を纏い、洒落た蝶ネクタイを結んだ小さな体をくねくねさせながら、首を大きく横に振る。
覚えていないことに残念もなにも、そらあそうだろうと思いながら、残念なふりをしながら、甥っ子にちょっかいを出す。
そんなやり取りを重ねていたら、どうやら警戒心は溶けたらしく、友達のように思ってきたのか、くっつき回ってくるようになった。
この老体にかけっこを強要してきたり、この伸びきった長髪で遊び出したり、彼の得意分野であろう知識を永遠と教授されたり。
式の終わりに妹夫妻に家まで送ってもらうことになった。
(旦那さん、いつもありがとう。妹をよろしくね。)
その際には、座席には座らず、僕の膝の上をシートにし、僕の膝シートを雑に扱ってくる。
彼はまだお別れの時間を察していないようで、唐突に別れが来るのは、この年のお子ちゃまには酷なような気がして、「また遊ぼうな。」と声をかけた。

Eテレの「みいつけた!」で登場するコッシーの仲間の長髪で黒色のキャラクター、その名も「アナーキー」としておこうか、彼が座っているシートの背もたれが別れの時間が近づいている、という示唆をした。それを理解したようで、さっきまで無邪気だった後ろ姿が少し寂しそうになった。
「いやだ、一緒に遊びに行く。」と彼は言ったが、聞き分けがよく、また遊ぶ約束をして、駄々をこねるわけでもなく、泣くわけでもなく、笑顔で別れることになった。
なんとも可愛らしい。

そんなほっこりとした時間の余韻に浸りながら、自宅までの帰路を歩いていたわけだが、どうもちょっとした違和感が残っている。
「いや、そんなやつやったか、あいつ??」
前回あったとき。
彼はまだよちよち歩き。
妹に抱っこされていた。
僕も抱っこさせてもらおうとしたが、泣いて拒んだ。
妹が帰る時、せめて一度だけでも抱っこを。。。としたが、泣いて拒まれた。
何度も試みてみるも、だめで、僕と彼との距離が近づけば、だんだんと顔がこわばるのだが、なんだこの幼児玩具みたいなん、とか思いながら。(わんわんパニックみたいな、泣いたら負け、みたいな??)
結局、彼は抱っこをさせてくれぬまま帰っていった。
僕が渡したお小遣いだけはぎゅっと片手に握りしめて。。。(笑)
その時の彼とは全然様子が違ったもので、そんなやつだったか??と思ったのだった。

そんな出来事も年を経るにつれて増えてきてきた。
急に敬語で挨拶をされたりとか。。。
不意のことで返しに戸惑ってしまうこともしばしば。
いや、感慨深いものだ。

今日の作業用BGM

Stevie Wonder / Isn’t She Lovely(cover) deppwaswho

Original Musiquarium

新品価格
¥1,500から
(2019/3/29 16:34時点)

広告
 
ページのトップへ