bow's Design(ボウズデザイン)

inoue takehiko illustrations

画集:INOUE TAKEHIKO ILLUSTRATIONS / 井上雄彦

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なんでこうもバスケをやりたくなるのか。
それって「スラムダンク」の影響が大きい
ような気がする。

Jリーグが発足し、サッカーに明け暮れていた小学生。
小学校6年生のときにスラムダンクと出会い、
バスケットボールに興味を持ち出し、はじめた。
中学校で部活動でバスケットボールを志願し、
本格的にやりはじめる。

当時、練習は辛く、しんどく、辞めたい度100%だったわけだけども、
やらなくなってから、バスケやりたい衝動にかられるわけだ。
近くにリングがない。
空に向かってシュートを打つ、福田吉兆のように。
物足りない。
ゴールを見つけると、嬉しくて、何度でも何度でも打つ。
綺麗な弧を描きながらど真ん中をくぐり、ネットが点に向かって踊る。
そのときの音といったら。
ミッチーのように、この音が何度も何度も蘇らせる、みたいな。

ただの不良から、バスケットにのめりこみ、
激戦を勝ち抜き、成長していく様。
熱さ。
もう二度とこの経験と感覚をえることができない。
今だからこそ、わかる、あの時のみんなの思い。

体育館のフロアを駆け、バッシュとフロアが
こすれる音が時々鮮明に耳元で聞こえる。

山王戦。
漫画といえど、手に汗をかき、力が入って読んでしまう。
コートの外から、コートの中を走る仲間にエールを送るように。
俺に変われ、とも言わんとばかりに。

いい作品だった。
こんなことを思い出す画集。

INOUE TAKEHIKO ILUSTRATION / 井上雄彦

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