今日も今日とて鳴り止まぬ、
ぶつけようのない抵抗が、
無意味に鳴る爆音が、
虚しく静寂の夜に響き渡る。
今日も今日とて手始めに、
どうでも良いねたを肴にやりやしょう。
それもこれも、世にとって大事なことだ、という
欺瞞をぽつりとつぶやき、一口の酒を飲んだらば、
本心には何を思い、どこを見ているのやら。
その横姿が物語る。
今日も今日とてげろ道を千鳥足で歩きやしょう。
ちゃぽちゃぽ踊る腹の酒が気持ちよく、
だからもっと高らかに、
踊らせてやったもんだから、
込み上げてくるもんがあるってもんさ。
溜まりに溜まったこのもやもやを出さなきゃ
おさまらないってもんだ。
時に隠れ、時に現れ、時に抱くもやもやを。
発散しなきゃ、おさまらないってもんだ。
今日も今日とて本心は裏腹の言葉を並べ立て、
表現しようではないか。
眠らぬ夜の電飾が、煌々して綺麗なもんだな。
きっとあれは幻だ。
そうだあれは幻だ。
これは夢に違いない。
漸く眠ろうとする街に、静まっていく街に、
ガソリンのにおいがほのかに香る。
忙しく慌ただしい足踏みがそれをかき消す交差点。