家庭科の授業は先生が優しかったので嫌いではなかったが苦手なものは多かった。
裁縫の時間は上手く作ることができず嫌だった。
自分のナップザックやエプロンを裁縫セットやミシンを使って作るわけだが、お手本のように、また器用な友人のように綺麗な仕上がりにならず納得がいかなかったものだ。
数コマに分けて仕上げていくわけだが、時間が足らず、先生も想定外のようで、全員が仕上げることが出来るように、遅れている子どもたち一人一人の手伝いを一人でしていたのを記憶している。
その甲斐があって、なんとか仕上がるわけだが、最後はやっつけなので、仕上がりが悪いわけだ。
それでも、自分で作った自分だけのものとは、そうはいうものの、愛着があったものだ。
当時では考えられないが、現在では裁縫は結構好きでたまに表現する時にやっている。
苦手だったものが好きになる、分からないものだ。