普段の学校生活ではあまり使われることがない渡り廊下があった。
空間とは不思議なもので、人がいろところには明るさのようなものがあるが、あまり往来がない場所はどこか肌寒くて、寂しくて、ちょっと怖い。
変わった構造の場所だったので、好奇心で子どもたちなら行きたくなるような場所ではあったが、話題にあがることもなく、忘れられているような場所でもあった。
自分はわりと好きな場所ではあったが、誰も行きたがらないし、一人で行くには少々怖い場所だった。
渡り廊下の真ん中あたりにラックがあって歴史資料のレプリカが数点だけ寂しく飾られていた。
その中にはにわが置いてあった。
何故はにわが好きだったのか、因果は分からないが、はにわ作り体験にいったこともあった。
要因のひとつに「おーい、はに丸」は大きく関係していそうだ。
あの曲の演奏結構格好良いし。