坊太は突然目の前に現れたよく分からない黒い水晶のような球に触れてみた。
静電気のように指先に閃光が走ったと思ったら、その球は球体だったのに、熱を与えられ溶けた鉄のようにどろどろになってうねりながらおっきくなって、坊太を飲み込もうとする。
慌てて逃げようとするが、時すでに遅し、一瞬のうちにその中に飲み込まれる。
そこから抜け出そうとするが、出口の光もなく、あまりにも広大なこの空間からどうやって脱出するのか方法が思いつかず、ただただその場で立ち尽くした。
しばらくすると、心が落ち着き冷静になることができた。
そりゃあそうだな、と納得することができた。
すると出口の光が猛烈なスピードで坊太を飲み込み吐き出した。
そしてまた黒い水晶のような球が出現するのであった。
![坊太 立ち向かう イラスト](https://www.bows-design.com/bows-design/wp-content/uploads/2024/05/bouta-stand.png)