漫画「月と太陽」坊太シリーズ、なんだかんだで6話目まで書いた。
ここまで展開する気はなかった。
黒い紙に白いポスカで描いた落書きが坊太になったのだった。
もう一人、坊介というのがいるが、今のところ登場する予定はないが、自分が描いた絵の中にしれっと入り込んでいることはある。
突発的に短編物語を作ることがあるが、この物語を坊太にかけてもらった方が読みやすいのではないかと思った次第である。
やれるところまで展開してみようとは思っていたが、ネタがわりと溜まっていてわりと何本でもいけそうだ。
しかし、とても大変。
仕上げ作業に入る時は頭を搔きむしりたくなるほど。
amazon kindle 「月と太陽 坊太とバスケ」6話
正直、もう勘弁してくれ、辟易だよ、なんて思う。
完成したところで、完成しただけであって、そこからまた壮大で膨大な道が現れるに過ぎない。
ただただすり減り、命が縮まっていくだけだ。
次から次へと壁は出現し、行く手を阻む。
それを登ったとて、登り切ったとて、何かがあるわけではなく、登った事実だけが自分の中にあって、そんなことは関係なく世界は廻っている。
あらゆる言葉はあるが、普遍的なものに嚙み合った時に普遍として意味を成す。
一時の癒しを齎すものとは、中継でつけた焚火の音と、流れのままに形を作り出す炎だけである。
なのにどうであろう。
一日とは明日を見せてくるのだ。
もういいかげんにしてくれ、勘弁してくれ、もう辟易としている、終わりにしてくれ、そう思うのに、瞼は開きやがる。
そして昨日見つけた欠片を持ってまた今日を歩かせるのだ。
光とは厄介な力を持つ。
また…
今日もまた膨大で壮大な道を歩かせようとする。