bow’s Town(ボウズタウン)には海の伝説がある。
さっきは海坊主の伝説の話。
今回は…
ほら、見えるかな、あそこ、そうそう、あれ。
あれは鬼ヶ島と呼ばれているよ。
あの鬼ヶ島に上陸できた人はいないと言われているんだ。
とある3人の冒険家が船に乗って鬼ヶ島に向かったんだって。
でも、近づいても近づいても距離が縮まらない。
彼らは遠いところまで来てしまって遭難するところだったんだ。
現在のところ、彼らは蜃気楼のようなもの、と結論付けているんだけれど、上陸することを諦めていないんだ。
あの鬼ヶ島の謎を突き止めようと日々研究しているようだよ。
伝説では、かつて鬼ヶ島には鬼がいたと言われている。
そして陸に上がってきては悪さをはたらき、人々を困らせたという。
人々は闘おうとしたのだけれど、鬼の力は凄まじく無力だったそうな。
その姿は頭に角が生え、虎の衣を纏い、人では持つことができないような金棒を軽かると持つ筋骨隆々の体、背の丈といえば、人々の一回り以上は大きかったと言われているよ。
そんな怖い鬼たちと闘った青年が誕生したんだ。
その名を桃太郎と言う。
彼と仲間たちだけで鬼ヶ島に乗り込み、鬼たちを退治してしまったんだ。
それ以来、人々は平和に過ごすことができた、という伝説があるよ。
歴史資料館には桃太郎たちが退治した鬼から持ち帰ったといわれる金棒と鬼の衣が展示されているよ。
僕の3人分くらいありそうな大きさだ。
こんな鬼たちと闘った桃太郎ってすごいよね。