bow’s Townにある商店街bow’s Internet Shopping Streetへぼうさんは散策へ。
暖かくなってきたなと思ったら、急にぐっと冷え込んだり、でも暖かくはなってきたんだろうな、とか、着ていくものに迷ってしまう季節の変わり目、街のみんなが植えた桜の木々には桜の赤子たちが眩しい日差しに目をこすりながら、ゆっくりと目を覚まし、可愛らしい姿を見せてくれるようになった。
ということは、これから暖かくなるわけだ。
毎年のことなのだけれど、衣替えの見極めが難しい。
ぼうさんの心にも長い冬の間降り積もった雪にも眩しい日差しが差し込み、冷たい雫が心に滴り落ち目を覚まし、見上げてみると眩しい空が広がっている。
ぼうさんは寒いのは年々苦手になってきているようだけれど、冬という季節は嫌いではなく、寧ろ好きな方である。
寒いから体がグッと縮こまって体が丸くなり、年の終わりに向かうからか辺りは厳かに。
本能的にこの冬を乗り越える厳しさの覚悟というのか、理を知っているのか、穴倉に潜り、ここまでの道のりを振り返ったり、突如として自身と向き合うというのか、季節と同じように皆いつもと違った表情をふいに見せるような、そんな季節だ。
小鳥がピヨピヨと無邪気に空を悠々と舞っていて、さあ、新しい季節がやってきたよ、なんて、なかなか起きてこないものに知らせ周っているようだ。
そんなことを思いながら、ぼうさんは服屋さんに入って形の良いシルエットのカットソーを見つけました。
となりに理想の形の黒いスウェットを見つけてしまいました。 大きめのシルエットでほどよいボリュームが出て、軽くて動きやすそうです。
寒い間は黒いトーンのものばかりを着て過ごしていたから、暖かくなってきたので明るい色のものを着たいなと思っていたところなのです。
そうそう、赤いスニーカーも。
なにか心の中で燃えているような気がして、なんだかリンクしちゃったのかもしれない。
ほんのり香る春のにおいと清々しい空の中をぼうさんは歩くのでした。