ふとした時に、景色から自分の手に焦点を合わせ、 手を動かして見てみると、不思議なことに動いた手が見える。 瞬きをすれば、瞬きをし、目を動かせば、目を動かす。 手を動かせば、手を動かし、体を動かせば、体を動かす。 当たり前のことなのか。 でも、その当たり前が僕には分からなかった。 一匹の蝉の亡骸が足元に落ちていたのが見えた。 懸命に生きる蝉たちの声が鳴り響く夏の季節、 再び前に歩き出す。 広告 今日の作業用BGM End of Summer