入眠から熟睡へ。
お目覚めの時間が近づいてくるにつれて、元気に飛び回る鳥の囀りがわずかに夢の中で聞こえる。
あの世から意識が戻りだす。
冷房のタイマーが切れて、暑くて寝苦しい。
ミーミーミーミーとハッキリと蝉のわめく声がうるさい。
もう目が覚めたのだけれど、起きたくなくてベッドの上をごろごろと寝返りをうち、枕に顔をうずめる。
もっと寝ていたいのに。
心地よい眠りの時間を邪魔する蝉がいたるところでミーミーと煩く鳴いている。
まったく俺の快眠を邪魔しやがって、と姿を見て苛立ちを腹に抱えながら先を歩く。
断絶間の叫びが聞こえた。
蝉が鳥に捕食されようとしている。
あの蝉はなんとか捕食から逃れられたようだ。
なぜだか、それにほっとする。
足に何かがあたった。
ぼろぼろになった蝉の遺骸だ。
夏が終わるに近くにつれて、道端にはおびただしい数の蝉の遺骸が転がっている。
甲子園球場でチームの応援団が、声を枯らし、声がでなくなっているのに、必死で声を出し応援している人の姿のように。
蝉が最後の力を振り絞り鳴いている。
なんのために。
そんな蝉を見て描きたくなった物語。
生きていくとはなんのか。
短い言葉とポップなイラストレーションで綴ったシンプルな絵本です。
そんな絵本で使用したイラストレーション。
神戸のMOSAICでの展示会でも出展したイラストレーションです。
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成長
変容
混沌と混乱と共存
希望の光か
歓喜のとき
それは永遠か・・・
イラストを使用して作った絵本
amazonにて絵本を販売しております。
ご興味のある方は、ぜひお読みくださいね。
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